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ロイター通信が行った人工衛星画像の分析によって、ヒマラヤ山脈の小国ブータンと中国の国境係争地域の6カ所で、中国が2階建てのものを含む200以上の建造物の建設を行っていることが分かりました。
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中国による建造物の設置は、2020年初頭から進められており、21年に作業が加速したと見られています。この地域は資源が乏しく、住民もほとんど暮らしていないといいます。
専門家やインド国防関係者は、ロイター通信の取材に対し、「入植地の建設により、中国は辺境の地域の管理・監視を強化することができ、安全保障に力点を置いた施設を整備するために利用する可能性もあるだろう」と指摘しています。
また、中国はインドとの係争地域でも似たような動きを見せています。21年1月には、中国がインド北東部のアルナチャルプラデシュ州に100棟もの建物を設置。同年9月からは、インドとの国境付近にあるパンゴン湖に、300メートル以上の橋を建設しています。
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