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東京電力はこのほど、福島第1原発から出た処理水について、海洋放出計画を原子力規制委員会に提出しました。それに対し中国外務省の趙立堅副報道局長は22日の記者会見で、撤回を要求しました。
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処理水とは、原子炉内で溶けた核燃料などを冷却するために使われた水に地下水や雨水が混ざったものから、多くの放射性物質を除去したもの。トリチウムだけが除去できずに残っていることから、発電所敷地内のタンクに貯蔵され続け、問題化していました。
政府や東電はトリチウムを基準値以下に薄めて海洋放出する方針を決めており、このほどそのための計画などを盛り込んだ申請書が、原子力規制委員会に提出されました。
これに対し中国の趙副報道局長は「重大な懸念」を表明。「日本は周辺国を含む国際社会の懸念に真剣に耳を傾け、海洋放出という誤った決定を取り消すべきだ」「もし安全・無害というなら、なぜ国内の湖に放出したり、国内で循環利用したりしないのか」として、撤回を求めました。
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