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中国で、キリスト教カトリック系の障害者施設が次々と閉鎖されていると、23日付東京新聞が報じました。

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中国とキリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ法王庁)は2018年9月22日、司教の任命をめぐり暫定合意を結び、"歴史的な和解"を果たしました。それから3年経った今、中国での信仰の自由は失われていく一方です。

東京新聞によると、河北省任丘市にある「聖ヨセフ障害児の家」が3月下旬に閉鎖されました。70人以上の入所者は何らかの障害を持ち、ほとんどが両親に遺棄されています。未成年の十数人は政府系施設に、その他は高齢者施設に移されたと見られています。

2019年以降、こうした施設の閉鎖は後を絶たないといいます。その背景には、18年2月に改訂版「宗教事務条例」が施行され、宗教活動に対する管理が一層進んだことがあります。

その後も、今年5月からは、聖職者に対する要求をまとめた「宗教教職人員(聖職者)管理弁法」が、9月からは、聖職者を育成する宗教学校の定義や基準を明確化した「宗教院校管理弁法」が施行されました。聖職者や宗教施設への締め付けは留まるところを知りません。

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