2021年11月号記事

ニッポンの新常識 軍事学入門 16

日本の防衛を無力化する極超音速ミサイルの脅威

社会の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」について専門家のリレーインタビューをお届けする。

フリージャーナリスト

竹内 修

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(たけうち・おさむ) 1970年、長野県生まれ。立命館大学法学部卒。軍事月刊誌「PANZER」「エアワールド」などの編集に従事し、現在はフリージャーナリストとして、軍事雑誌等に寄稿している。

主要各国が開発を進める新兵器「極超音速ミサイル」は、通常のミサイルよりはるかに速いマッハ5以上(時速約6100キロ)のスピードで飛翔する特徴を持ちます。イージス・アショアなど既存のミサイル防衛システムでは迎撃できず、新しい脅威として認識されています。

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極超音速ミサイルは、2つのタイプに分かれます。「極超音速滑空ミサイル」と「極超音速巡航ミサイル」です。

前者の極超音速滑空ミサイルは、ロケットで打ち上げられ、ブースターの噴射が終わると、先端部分が切り離され、爆弾を内蔵したグライダーが極超音速のスピードでさまざまな方向に滑空。軌道を変え、迎撃の予測を困難にさせることで、ミサイル防衛を無力化します。