《ニュース》

アメリカの連邦捜査局(FBI)は、中国政府がアメリカ在住のウイグル人などに、直接訪問、もしくはサイバー攻撃などのデジタルの手法を使って圧力をかけていると警告しました。米各種メディアがこのほど報道したことで、話題を呼んでいます。

《詳細》

FBIは公報の中で、「(中国当局に)従わなかった場合の脅しとしては、アメリカ在住者の家族や友人の中国国内での拘束、中国国内の資産の差し押さえ、継続的なデジタルおよび対面での嫌がらせ、中国政府による強制送還の試み、コンピューターのハッキングやデジタル攻撃、オンラインIDの乗っ取りなどが日常的に行われています」と警告しました。

さらに、アメリカ在住のウイグル人をはじめ、チベット人、台湾・香港の活動家など、中国難民や反体制派の人々に中国政府への服従を強要していることも指摘しています。

今年6月には、アメリカ政府が出資するメディア「ラジオ・フリー・アジア」で中国のウイグル人への抑圧について報道を続けたことへの報復として、アメリカ在住のウイグル人ジャーナリスト6人の家族10人が拘禁されました。

2019年から2021年3月にかけて、中国当局はSNS「WeChat(ウィー・チャット)」を使ってアメリカ在住のウイグル人に電話やメールで、ウイグルの人権弾圧について公で議論しないように脅したといいます。さらに、圧力を加えられたウイグル人の家族はその後、新疆ウイグル自治区の収容所に拘束されました。

FBIは、アメリカ国民や、警察などの法執行機関職員に対して、中国政府による嫌がらせの疑いのある事件を報告するよう求めています。

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