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香港にある天安門事件の記念館「六四記念館」が香港政府の指導により、リニューアルオープンからわずか3日で閉館しました。
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「六四記念館」は香港の民主派団体「香港市民愛国民主運動支援連合会」(支連会)が主導し、2014年に開館。今年4月から展示内容の入れ替えのために休館した後、5月30日にリニューアルオープンしたばかりでした。
館内には中国人民解放軍が民主化を求める学生らを武力弾圧した天安門事件の写真などが展示されており、3日間で約550人が訪れたといいます。
1日、香港政府の職員が現れ、「公衆娯楽場所」の営業許可証がないなどと警告。支連会は法律の専門家と相談して対応を決めるとして、2日、一時閉館を発表しました。支連会は「当局の主張を受け入れたわけではないが、慎重に対応する。私たちは法律の範囲内でしか活動しない」と話しています。支連会によれば、開館以来、「公衆娯楽場所」の許可がないという指摘を受けたことはないそうです。
昨年6月末の香港国家安全維持法(国安法)の施行後、初めて迎える天安門事件から32年の6月4日を前に、当局の民主派への圧力が強まっています。
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