2021年4月号記事

Interview

地域を発展させる「秘策」

鳥取

幸福実現党の升井祐子鳥取県岩美町議会議員に、
これまでの活動と未来への展望を聞いた。

岩美の皆様の徳の高さが
もっと発揮される町をめざして

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幸福実現党 鳥取県岩美町議会議員

升井 祐子

(ますい・ゆうこ)1963年、鳥取県岩美町網代生まれ。岩美町立網代小学校、岩美町立岩美中学校卒業。PL学園高等学校、同校女子短期大学初等教育学科卒業。貿易会社やアパレル会社勤務などを経て、現職。一般社団法人「ユー・アー・エンゼル」(障害児支援)正会員、一般財団法人「いじめから子供を守ろうネットワーク」サポーター、不登校児支援スクール「ネバー・マインド」相談員。家族は夫と息子夫婦、孫5人、愛犬。好きな言葉は「努力即幸福」。


昨年9月、鳥取県岩美町議会の定例会で、私が紹介議員となった「中国政府に香港民主活動家の『逮捕取り消し』等を求める意見書提出に関する請願」が採択されました。

意見書は国に対して、国際社会と連携して「民主活動家の逮捕取り消し」「国家安全維持法の撤回」を中国政府に求めるよう要請する内容となっています。

これは私ひとりの訴えではなく、町民の皆様や先輩議員など、応援してくれる方の多くの声があっての採択でした。

香港の問題は対岸の火事ではない

普段から、「地方が国や他国のことに口を出してはいけない」という空気があります。

しかし、地方の民意が集まることで、国が自信を持って判断できます。国の後押しをするのが、地方の役割であると強く思います。

世界各国に脅威を与え続けている中国政府に立ち向かい、香港の活動家の方々を守りたいという思いで、定例会では、香港では、「雨傘革命」の周庭さんら民主活動家のみならず、デモに参加していない市民や中学生も含めて、600人以上が逮捕されたことなどをお伝えしました。

そして、香港における中国政府の問題は、もはや対岸の火事ではなく、同じアジアの仲間として、声を上げなければいけないと訴えました。

採択の決め手となったのは、議員としてまだまだ未熟な私を、町民の皆様や先輩議員の皆様が、暖かい目で見守り、育んでくださろうというお気持ちだと実感しています。

もっと明るく活気ある町づくり

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町内を周り、困りごとなどさまざまな声に耳を傾けている。

鳥取県は日本海に面しており、北朝鮮や中国からの不審船や難民船がいつ上陸してもおかしくありません。以前は、自分が政治家になるなどと考えたこともありませんでした。しかし、脅威に対して「丸腰状態」である現状を見るにつけ、「岩美町を、鳥取を守らなければ!」という思いが湧き上がってきたのです。

日本を守る「結界」の一部になるという決意で立ち上がり、多くの皆様のご支援やお力添えのおかげで、町議のお役目をいただきました。

私は生まれも育ちもずっと岩美町です。大好きなこの町を、もっと活気があって、明るくて、住んでおられる方々の徳の高さが感じられる町にしたいと考えています。

カニや梨、ラッキョウなどの特産品も多く、自然も豊かなため、町外から多くの方に来ていただきたいのはもちろんですが、観光だけでなく、人口を増やすことで、未来につながる発展を目指しています。

学生にアンケートを取ると、「町内に就職先がほしい」という声が多くあります。

優秀な若者がどんどん町外に出てしまう現状をストップさせるために、道路の拡張などのインフラ整備から、企業やショッピングセンターの誘致を行うことなどにより、若者の就職先を増やしたいと思います。

そして、小さい頃から地域に誇りを持ち、お互いを認め合えるような教育を目指し、少しずつ取り組んでいます。

「思い」は必ず実現する

教育や仕事など、日々の暮らしをよりよくすることで、町全体を「与える愛」や「自助努力の精神」で満ち溢れさせることが、私の夢です。町民お一人おひとりの努力が、結果的に町を発展させます。町議として、そのお手伝いがしたいのです。

香港をはじめとするアジアの混乱や、アメリカの大統領交代などもあり、世界に目を向けると、明るい未来を描きにくい状況ではありますが、私は「思い」は実現すると信じています。地域の皆様、日本や世界の方々の幸福を日々、心に描いています。

これからも、地域の皆様お一人おひとりのお声を聴かせていただき、心を通わせたい。そして私との出会いにより、相手の方にとって何か得るものがありますよう、日々心を磨き、これからも精進してまいります。(談)

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2020年6月の定例会で、子供たちが真実に基づいた正しい教科書で学べるよう、意見を述べる升井町議。出典:岩美町議会YouTubeよりキャプチャー