2021年4月号記事

ニッポンの新常識 軍事学入門 9

日本を襲う中国の電磁パルス攻撃

社会の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」について
専門家のリレーインタビューをお届けする。


元陸上自衛隊
西部方面総監

用田 和仁

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(もちだ・かずひと)1952年生まれ。防衛大学校第19期生。統合幕僚監部運用部長、第7師団長、西部方面総監を歴任。元陸将。現在、日本安全保障戦略研究所上席研究員を務める。共著に『日本と中国、もし戦わば』(SBクリエイティブ)がある。

バイデン政権の誕生により、アメリカが衰退するのはほぼ確実です。特に軍事面で心配されるのは、トランプ前大統領の対中強硬路線を緩めることです。

トランプ氏は在任中に、ドイツや中東に置く兵力を太平洋正面に振り分け、対中有事に備えようとしました。台湾にも武器の売却を積極的に行い、台湾防衛を鮮明にしたのです。しかしバイデン氏は、これらの計画を中止する恐れがあります。

弱い指導者が大統領になれば、かえって戦争の危機は高まります。アメリカの弱体化とロシア敵視により「アメリカvs.中ロ」の二極化の世界に突入するでしょう。

バイデン氏は、2016年に中国の習近平総書記と会談した際、「米中が連携しなければ、日本は核を持ってしまう」と発言したと報道されています。「中国重視、日本軽視」という考え方を持っているかもしれません。