《本記事のポイント》

  • FOXニュースが、系列内で最も視聴率の高い番組を突如打ち切り
  • 親トランプの司会者を狙い撃ちにした、"トカゲのしっぽ切り"か
  • 視聴率が激減してもなお民主党に寄るFOXニュースの背後に"何"があるのか

果たしてどこから圧力がかかっているのか、米メディアの左傾化が止まらない。

米保守系テレビ番組・FOXニュースが、ドナルド・トランプ前大統領への支持を表明してきた有名司会者、ルー・ドブス氏の番組を停止することを明らかにした。米紙ロサンゼルス・タイムズが5日に報じ、それに続く形で各紙が報じている。

ドブス氏による番組は、「ルー・ドブス・トゥナイト」としてFOXビジネスで平日夜に放送され、その良質な内容から、系列ネットワークの中で最も高い視聴率を誇ってきた。

しかし、同番組は5日夜の放送にて最終回を迎え、翌週から、ドブス氏とは別の司会者を充てた新番組「フォックス・ビジネス・トゥナイト」が始まるという。

人気番組の突然の打ち切りに全米の注目が集まっており、ドブス氏の番組に出演したことのある識者や、番組を楽しみにしてきたファンから悲しみの声が多数あがっている。

「ルー・ドブス。断トツで、テレビで最も賢い声。彼は系列内で群を抜いて最高の視聴率を誇り、FOXに移る前の系列内でも、さらにそれ以前も最高の視聴率だった。FOXは急降下を辿っている」

「彼は愛国者である。彼は真実を話す。彼は引き下がることがない。それが、FOXニュースが彼を降ろさざるを得なかった理由だ」

「あなたはいつだって最高でした! これからあなたの声をどこで聞けるのかを教えてください。私たちはみんなそうします!」

他の保守司会者もいずれ降板されるか

ドブス氏は番組内で、さまざまな分野に関して識者にインタビューを行っており、直近の大きなテーマの一つが、「昨年末の大統領選で不正投票が行われた」という疑いだった。例えば、本誌2021年1月号で取材した心理学者のロバート・エプスタイン氏もドブス氏の番組に登場している(関連書籍および関連記事を参照)。

あくまで、専門家や関係者へのインタビューを通して真実を伝えようとする、公平かつ良心的な報道姿勢であったが、一連の番組内容を受け、米集計システム大手・スマートマティック(Smartmatic)は4日、ドブス氏を含めたFOXニュースの司会者3人と、FOXニュースネットワークおよびその親会社であるFOXコーポレーションなどを名誉棄損で提訴。27億ドル(約2850億円)の損害賠償を求めている(トランプ氏の顧問弁護士を務めたルドルフ・ジュリアーニ氏やトランプ陣営の弁護士シドニー・パウエル氏も訴状に名を連ねている)。

FOXニュースは法廷で徹底抗戦する姿勢を示してはいるものの、ドブス氏の番組が突然打ち切りになった原因は本訴訟にあるのではないかと指摘されており、同じく不正選挙の疑惑を追及しスマートマティックから訴えられた人気司会者、ジェニーン・ピロ氏などもいずれ降ろされるのではないかと懸念の声が高まっている。

大統領選で視聴率を失い、株価が急落してもなお、民主党に寄るワケ

番組が打ち切りとなった直接的原因は明らかになっていないが、バイデン政権下での生き残りをかけ、"トカゲのしっぽ切り"をしたようにも見える。

実は、大川隆法・幸福の科学総裁の霊査により、アメリカを代表する保守言論人が狙い撃ちにされている背後には、中国共産党および習近平・国家主席による策略があるということが指摘されている。

FOXニュースは、昨年の大統領選で民主党寄りの報道を繰り返したことにより支持率を激減させ、株価の急落まで経験した。それにも関わらず、系列内で最も視聴率の高い人気司会者を降板させるということは、よほどの"圧力"が背後にあったはず。

そう考えると、中国共産党のからめ手に同社が落とされたという指摘は、リアリティを増す。中国共産党は米国内で着実に言論弾圧を進め、アメリカを陥落させる狙いだろう。

逆説的に言えば、アメリカの大手メディアや大多数の国民が、こうした中国共産党の企みに気付かないほど、アメリカの民主主義が劣化してしまっているということでもあるだろう。

ジョー・バイデン氏を大統領に選んだアメリカが、もはや中国への抑止力として十分に機能しないという事実に対し、日本をはじめ世界は危機感を持つ必要がある。アメリカで進む言論弾圧は、決して「対岸の火事」ではないのだ。



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