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財政の健全性を示す「基礎的財政収支」の最新の試算では、2020年度の財政赤字は69兆4000億円となり、新型コロナの感染拡大以前の試算から4倍以上となりました。

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内閣府が21日に開いた経済財政諮問会議で発表されたものです。政府は、支出を国債に頼らず税収で賄えるようにする目標を2025年までに達成することを掲げてきました。しかし今回の試算では、経済成長が年間2%ほど続いたとしても、黒字化する時期が2029年度に先送りになる、としています。

2020年度は新型コロナウィルスへの対応で大規模な財政出動が続き、新規国債発行額は100兆円を超える見通しです。国と地方を合わせた債務残高は20年度末の時点で1159兆円を超え、2020年1月の想定から79兆円増えています。

21年度の予算案では、新規国債発行額は43兆円となる見込み。ただ、これはGDPが4%程度成長するという、「コロナ収束モデル」を元にしたものです。諸外国の状況からはコロナの影響が続き、経済成長率が押し下げられることが予想されます。そうなれば、税収は減少し、債務残高がさらに増えることも予想されます。

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