《ニュース》
インドの民放NDTV(New Delhi Television)はこのほど、衛星写真を根拠に、中国がブータンの領内に集落をつくり、さらにその周辺に約9キロにおよぶ道路を建設したとスクープしました。
《詳細》
集落および道路がつくられた場所は、中国・ブータン両国が国境を接するドクラム高地の一角から、東に10キロ未満の地域だといいます。
ドクラム高原はブータンが実効支配しているものの、中国も領有権を主張しており、2017年にはインド・中国の両軍によるにらみ合いにまで発展した場所です。
2017年6月、中国が同地域で道路の建設を開始し、ブータン政府はこれに対して抗議の声を上げました。これを受け、ブータンの「守護者」であるインドがドクラム高原に部隊を派遣するも、中国側も部隊を派遣。両軍が約2カ月にわたってドクラム高原でにらみ合う事態となったのです(その後8月に両軍が撤退)。
スクープしたNDTVによると、中国国営中央テレビ(CCTV)系列の国際放送局のプロデューサーが今月、ツイッターに集落の写真と地図を投稿したことで建設が明らかになったとのことです(その後ツイートは削除された)。
《どう見るか》