写真:vanchai tan / Shutterstock.com
アメリカがイランのソレイマニ司令官を殺害したことで、中東の緊張が急速に高まっている。
トランプ氏は、この攻撃の理由として、ソレイマニ氏がアメリカ人の軍関係者や外交官への攻撃を実施しようとしていたとして、「戦争を止めるため」に行ったものだと発言している。
現在、イランでは反米デモが沸き起こっており、隣国イラクなどのシーア派にも反米の機運が広がっている。イランは欧米との核合意を破棄し、ウラン濃縮を無制限に進めることを宣言した。イラン側の怒りは頂点へと達しており、戦争の危機が迫っている。
イランは独裁体制ではない
そんな中、7日深夜、大川隆法・幸福の科学総裁のもとに、イランの最高指導者ハメネイ師の守護霊が訪れ、その真意を語った。ハメネイ師の守護霊霊言は、2019年から複数回にわたって収録されている。
ハメネイ師の守護霊は、アメリカが民主主義を錦の御旗に掲げて改善を迫っていることを挙げた上で、「民主主義の意見に基づくなら、何らかの報復活動をしないと収まりません。民衆はデモをし、議会も全員一致で報復の考えを持っていて、国辱というふうにみんな感じております」「単なる独裁なら私の一存でどうにでもいけますが、私の一存でできるようにはなっておりません」として、「最高指導者による独裁体制」を否定した。
イランは今回、核合意を破棄したが、アメリカのほうもソ連(ロシア)との間で締結した中距離核戦略(INF)廃棄条約を破棄しているとして、「そちらの合意を破っている」と指摘。アメリカが戦略核兵器でもって、国際合意なしに、一方的に他国を侵略・攻撃することになるのではないかとした。
たびたび、攻撃を予見していた
これまで、イランの指導者は幸福の科学の霊言においてその考えを明らかにしてきた。イランのロウハニ大統領の守護霊は、2019年12月14日の霊言で、アメリカが攻撃準備に入っているという見通しを示し、「早ければ1月、2月ぐらいに、突然、攻撃をかけてくる可能性はある」としていた(右、書籍に所収)。
その際、同時に行われたハメネイ師守護霊の霊言においても、イランを攻撃し、指導者である自分たちを殺害すれば、アメリカが熾烈なゲリラに悩まされることになると警鐘を鳴らした。
今回のハメネイ師守護霊の霊言でも、中東で反米勢力が一気に力を吹き返しており、ここで中露、北朝鮮の応援があればイランが核兵器を手にすることもでき、世界大戦になる可能性もあると示唆した。
世界大戦を避けるためには、相互の宗教理解が必要
ハメネイ師の守護霊の主張の中核は何か。それは、「イスラム教は悪魔の教え」であるとして、イランをアルカイダやISIS(イスラム国)などと同じテロ組織と認識して攻撃することへの反論だ。
ハメネイ師の守護霊は、イランにおける民衆のデモは、欧米の経済制裁による生活難とインフレに起因するものであると主張。中国共産党の全体主義に対し、香港の人々がデモで抵抗しているのとは性質が違うことを訴え、イランは正当な国家であると念押しした。
また、日本に対し、戦争になった場合の和平交渉を期待しているとした。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教をめぐる宗教対立が現象化している現在、日本はさらに広い視野を持ち、紛争解決などに取り組まねばならないだろう。
本霊言ではその他にも、以下のような論点が語られた。
- イランとシーア派連合による対アメリカ攻撃のポイント
- イスラエルとの関係は
- トランプ政権をどう見るか
- 「司令官の殺害」、日本で言えばどのようなこと?
- イランだけでない、シーア派のつながりについて
- ハメネイ師が受けている霊指導とは
- 在米イラン人に迫る危機とは
本守護霊霊言は、全国・全世界にある幸福の科学の支部、精舎、拠点において拝聴できます。
支部や精舎への問い合わせは、以下の連絡先まで。
・幸福の科学サービスセンター Tel:03-5793-1727
火~金/10:00~20:00 土日祝(月曜を除く)/10:00~18:00
・同グループサイトの支部や精舎へのアクセス
【関連書籍】
『イランの反論 ロウハニ大統領・ハメネイ師 守護霊、ホメイニ師の霊言』
いずれも大川隆法著 幸福の科学出版
【関連記事】
2020年1月5日付本欄 大川隆法総裁、法話で習近平主席の国賓来日に反対