2019年9月号記事
Opinion
教団が大川宏洋氏を提訴
嘘をつくことが 「言論の自由」ではない
幸福の科学を誹謗中傷する大川宏洋氏に対し、ついに教団側が法的手段に出た。
そうせざるを得なかった理由に迫る。
YouTubeや雑誌などで幸福の科学の誹謗中傷を続ける大川宏洋氏(30歳)に対し、教団側は6月末、懲戒免職処分とし、2000万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴した。
宏洋氏は教団職員でありながら昨秋以降、YouTube、テレビ、週刊誌、月刊誌などを通じ、教団を「犯罪集団」「反社会的勢力」と誤解させる嘘をついてきた。
教団側は今年7月までに17通に及ぶ抗議書などを送ったが、宏洋氏はYouTubeでその書面を読み上げてバカにしたり、全くの嘘を事実であるかのように話したり、常軌を逸した言動をやめなかった(下図)。
繰り返す「結婚強制」という嘘
宏洋氏が特に繰り返すのは「結婚強制」という嘘だ。父である大川隆法総裁から、信者で女優の清水富美加(出家後、法名・千眼美子)さんと強制的に結婚させられそうになったので断った。すると総裁が怒ったため、嫌気が差して教団を飛び出した、というストーリーである。
だが今年2月に行われた教団側の詳細な説明で、これが作り話であることが明らかにされた。事実は真逆で、宏洋氏は自分から千眼氏に近づき、周囲にも結婚の意思を表明し、サポートするよう頼んでいた。
自分のプライドが許さない
しかし、宏洋氏の願望がかなうことはなかった。2017年11月18日、大川総裁は、自身が製作総指揮した映画「さらば青春、されど青春。」(18年公開)の撮影後の報告を受けるため、主演の宏洋氏、ヒロイン役の千眼氏、幹部数人と会食を開いた(下表)。
この席で突然、宏洋氏が「千眼さんとの結婚の話は出さなくていいんですか?」と言い出した。総裁は何のことか分からないという様子で、「そういう話はありません」と答えると、千眼氏が「ああ、よかった」と安心したような笑顔を見せた。
恥をかかされたと思ったのか、感情的になった宏洋氏は、その後奇妙な行動に出る。
当時宏洋氏は、教団が運営する芸能事務所「ニュースター・プロダクション(NSP)」の社長を務めていたが、実は所属タレントの女性と交際していた。
社長と所属タレントの交際は業界的にも非常識だが、宏洋氏はこの女性との結婚を許してほしいと総裁に願い出た。しかし総裁から公私混同をたしなめられると、宏洋氏は怒り狂い、直後にスタッフに連絡を入れ、「幸福の科学を辞める」と口走った。
この問題について、大川総裁は今年2月の説明の場で、「自分が千眼氏をふってやった」という話にしなければ、プライドが許さないのだろうと指摘。教団幹部とともに、その他の宏洋氏のパワハラや仕事能力不足などの問題を明らかにした。
責任感と信頼性に欠ける
宏洋氏は高校以降、教団の職員寮に住み、友人宅を泊まり歩いていた。教団に奉職後も、理事長職 をわずか2カ月で投げ出した。つまり、総裁の日ごろの様子や教団のことをほとんど知らない。にもかかわらず、すべて知っているかのように嘘をつき、総裁の女性問題などの作り話を語る。結局、教団批判による「炎上商法」で自分を有名にして、マスコミを巻き込むつもりだろう。
目指していた俳優や脚本家として大成したいならば、血のにじむような稽古や勉強が必要であり、YouTubeで他人を中傷している暇などないはずだ。
宏洋氏は倫理的にも能力的にも人格的にも、責任感と信頼性に欠けている。今年30歳を迎えたことを機に、自己中心的な考えから反省できる人間となり、これ以降の人生は自己責任で自立していくべきだ。
【主な宏洋氏の動き】
- 2008年 8月
- 大学1年生。幸福の科学の映画事業を手伝い始める
- 2012年 3月
- 大学卒業前後に、理事長に就任。(~5月まで)
- 2013年 2月
- 大手建設会社に出向 (給料は教団持ち)
- 2014年 1月
- 大手建設会社に正式入社
- 2015年 11月
- 幸福の科学職員に復帰
- 2016年 1月
- 幸福の科学副理事長 兼 NSP社長に就任
- 2017年 2月7日
- 清水氏(千眼氏)にドクターストップかかる
- 2月12日
- スポーツ紙で清水氏の出家が報じられる
- 3月
- NSP所属女性タレントとの交際発覚
- 11月18日
- 大川総裁が、宏洋氏や千眼氏、映画関係者と会食
- 11月23日
- NSP社長解任される
- 2018年 9月7日
- 幸福の科学を休職することに同意
- 9月12日
- 休職の説明を人事担当と弁護士から受ける
- 10月
- YouTubeで教団批判を始める
- 2019年 6月25日付
- 教団を懲戒免職処分となる
- 6月28日
- 教団などから名誉毀損で訴えられる