「嘘も100回言えば、真実になる」──。
これは以前、本誌のインタビューに応じたある専門家が、中国共産党の体質について語った言葉だ。南京大虐殺しかり、尖閣諸島の領有権しかり、ということだった。
本欄では、幸福の科学を誹謗中傷する大川宏洋氏の嘘について問題視しているが、彼は、この言葉を地で行く人物と言えるだろう。
ユーチューブなどを使って、まるで幸福の科学が、お金を巻き上げ、愛人を囲い、人が死んでいるカルト団体であるかのように誤解させ、視聴者が教団に悪いイメージを持つよう誘導する。
しかし、教団への誹謗中傷をつぶさに見ていくと、そこに宏洋氏自身の「欲望」が投影されていることに気づかされる。
「宗教は怪しい」と誘導する宏洋氏のだましのテクニック
宏洋氏は7月、ユーチューブ上に、大川隆法・幸福の科学総裁を中傷する動画を上げた。
「信念として嘘をつくことはしたくない」と自身の誠実さを強調した上で、「不倫、愛人について真偽はどうなの? ということについて話していく」と語り始める。
だが、宏洋氏はさりげなく、「僕はそういう現場を目撃したことはありません」と話している。この時点で、論理が破綻しているが、女性秘書に関する話を続け、宗教に懐疑的な人が見れば、「やっぱり宗教は怪しい」と感じるような印象を与えている。
しかし、古今東西を問わず、宗教には「巫女」という存在がいる。古来、神託を得たり、口寄せ(霊を招き寄せてその言葉を伝えること)などを行ったりするときに、重要な役割を果たしてきた。神仏などと交流する際には、天上界と同通する精妙な霊的磁場が必要だ。
幸福の科学でも、昼夜を問わず日常的に霊降ろしをする総裁にとって、この霊的磁場を維持することは極めて重要になる。男性の秘書も多くいるが、彼らも含めて、磁場を整える巫女的な役割を果たしている。
だが、宏洋氏は動画で「巫女=愛人」ということをにおわせて、ネガティブなイメージを与えている。彼が言うことを前提にしたら、神社などにいる巫女は全て愛人ということになってしまう。論理が破綻している。
総裁に女性問題はない。だが、宏洋氏はある
総裁に女性問題はない。
だが、宏洋氏は女性問題やパワハラなど不祥事続きだった。実際にそれが、宏洋氏が教団を離れる原因にもなっている。
「2017年、総裁から千眼美子氏との結婚を強要され、嫌気が差して、教団を離れた」という宏洋氏の主張が嘘であることは、本欄でも報じてきた。だが実は、当時、宏洋氏は別の人物との「女性問題」を抱えていた。
教団にごり押しして大手建設会社に入社していた宏洋氏は2015年11月、教団に復帰(表1)。翌16年1月に、教団が運営する芸能事務所「ニュースター・プロダクション(NSP)」の社長に就任(表2)。しばらく真面目に働いていたが、社長という肩書に名誉心を感じ始め、次第に様子が変わってきたという。
そして、17年3月、宏洋氏とNSP所属の女性タレントとの交際が発覚する(表3)。社長が自分の事務所の所属タレントと交際することは、業界の中でも非常識であり、業務に支障をきたす恐れもあるとして、同社の取締役の決議を通じ、宏洋氏は別れることに同意した。
しかしその後、諦めきれない宏洋氏は、女性タレントが「今日は会えない」と断っているにもかかわらず、復縁を求めて女性の自宅前まで押しかける行為に出た。約10時間にわたってよりを戻すための交渉を行うという異常性の強い行動をとったのだ。
宏洋氏は、その女性を同社の職員として採用し、運営を仕切らせたいと言い始めるなど、恋愛感情や個人的な好き嫌いによる業務判断、人事異動も見られたという。
パワハラも行っていた。運転手や食事係、洗濯係など5人ほどの秘書を抱えていたが、彼が教団の寮に女性を連れ込もうとした際にそれをとがめた秘書や、洗濯でTシャツを縮ませた秘書をクビにしようとするなど、横暴に振る舞い、周囲から人が離れていった。
宏洋氏は、女性問題やパワハラなど不祥事続きだった。
宏洋氏の脚本は、信者のお布施を使ってつくる映画には使えなかった
また、宏洋氏はユーチューブなどで、自分が書いた映画の脚本をボツにされたり、理不尽に書き換えられたりした、という趣旨の主張を行い、いかにも教団側が宏洋氏にひどい仕打ちをしたかのような批判を行っている。
だが、NSP社長時代、宏洋氏が書く脚本の内容は、地獄的なものばかりで、多くの信者のお布施を使ってつくる幸福の科学の映画としては使えなかった、というのが実情だった。
この点について、大川総裁は今年2月の説明の場で、宏洋氏は長年宗教的環境に身を置いたため、霊道が開いていたが、「 自分の精進の力が弱いために、地獄的な波動をはねつける、峻別する力がなかったために、しょっちゅう (地獄的なものに) 入られていた 」と指摘している。
総裁は500書を超える霊言集を出すような巨大霊能者であり、霊能は一つの磁石のようなもので、側近くにいる者は、霊的影響を受けやすくなる傾向がある。そうした霊体質の人が、反省や瞑想などの宗教修行を怠り、欲望に振り回されて自らをコントロールできなくなると、自分の乱れた心や欲望と同じ傾向性を持った悪霊や悪魔に入られることがある。
また、脚本は「自分史」のような内容も多く、プロのレベルに達しておらず、より見識の高い者が修正しなければ使えないものだったという。
宏洋氏は結局、女性問題や自らの精進の不足、仕事能力の不足などが原因で、2017年11月23日、NSPの社長を解任された(表4)。
教団復帰から懲戒免職までの宏洋氏の主な動き
2015年 | 11月 | 幸福の科学職員に復帰 (1) |
---|---|---|
2016年 | 1月 | 副理事長 兼 NSP社長に就任 (2) |
2017年 | 3月 | NSP所属女性タレントとの交際発覚 (3) |
11月 | NSP社長を解任 (4) | |
2018年 | 8月 | ユーチューブで教団批判を始める |
9月7日 | 幸福の科学を休職することに同意 | |
9月12日 | 休職の説明を人事担当と弁護士から受ける | |
2019年 | 6月 | 25日付で教団を懲戒免職処分 |
26日発売の月刊「WiLL」に宏洋氏の教団批判記事が掲載 | ||
6月28日 | 教団などから名誉毀損で訴えられる |
教団への誹謗中傷は「自分自身の醜さの告白」だと気づくべき
これまで見てきたように、教団に復帰後、NSP社長を務めていた宏洋氏だが、自身の女性問題、パワハラなどの不祥事を理由に解任された。宗教映画としては使えない脚本を書くなど、宗教家としての役割も果たしてこなかった。
これに納得がいかず教団を離れ、教団をカルトのように批判しているわけだが、結局、彼の教団批判には、肉欲、支配欲、名誉心など、自分の考えや行ってきたこと、自分だったらやること、つまり、彼の「欲望」そのものが反映されていることが見えてくる。
仏教やキリスト教などの世界宗教も同じだが、そもそも宗教は、天上界の神仏の思いを受けて、地上の人々の救済を行っている。つまり、天上界との霊的交流は宗教の生命線だ。
宗教者が天上界との霊的な交流を行うためには、日々、教えを学び、反省・瞑想という宗教修行が欠かせない。これを怠って悪しき思いや欲望が膨らんだ人は、その宗教に居られなくなる。
宏洋氏は6月末、教団から名誉毀損で訴えられた直後のユーチューブで、奇声を上げながら、ズボンをずり下げ、パンツをはいたまま尻にカメラを向け、挑発する動画を流したが、こうした下品な言動を続ける彼が、宗教者として不適格だったことは誰が見ても分かるだろう。
宏洋氏は、自分が抱える欲望を、他人や教団も同じように満たしているかのように中傷しているが、そうした嘘を発信すればするほど、自分自身の醜さ、見識の足りなさを多くの人々に告白している愚かさに早く気づくべきである。
【関連サイト】
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https://www.youtube.com/user/theFACTtvChannel
【緊急鼎談】月刊「WiLL8月号」大川宏洋氏による誹謗中傷記事のウソを暴く! ~内情を知る関係者が真相を語る【ザ・ファクト】
【緊急座談会】大川宏洋氏から被害を受けた関係者が集結!【ザ・ファクト】
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2019年7月3日付本欄 「教団がおかしい」から飛び出した? 【宏洋氏の嘘を検証する(2)】
https://the-liberty.com/article/15978/
2019年7月2日付本欄 千眼氏との結婚を強要された? 【宏洋氏の嘘を検証する(1)】