新元号となった「令和」の二文字だが、安倍晋三首相と"妙なご縁"があるようだ。

「令和」の引用元は、奈良時代の歌集「万葉集」巻五に収録された梅花の歌の「序」にある以下の文だ。

「初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ」

これは歌人・大伴旅人を中心とする歌会の前置きの言葉とされ、旅人が宴を楽しむ心情を読んだものだと言われる。

大伴旅人は、万葉集の編纂者とされている大伴家持の父。つまり「令和」は「大伴氏が詠み、大伴氏が編纂した文」から引用されているわけだ。

この大伴家持だが、幸福の科学の霊査によると、安倍晋三首相の過去世の転生であった可能性が高い。

家持は奈良初期の717年、大伴氏という"政界の名家"に跡取りとして生まれた。「天皇親政」を志向したため、実権を握ろうとしていた藤原氏とぶつかる。何度も地方に左遷されるなどしたが、中央復帰してナンバー3である中納言にまで出世する"復活劇"を見せている。さらに、奈良の大仏を建立した聖武天皇の時代から、平安京に遷都した桓武天皇の時代まで、"長期間"の政治生命であったことにも要注目だ。

政治家としてどこか安倍首相を思わせる経歴の家持だが、後世には「歌人」としてのほうが有名だろう。この歌人としての性格も、どこか安倍首相に重なる。

実は安倍首相はかつて、「僕は政治家にならなかったら、映画監督になりたかった」と語ったことがあるという。また「美しい国」という言葉を好んで使っているが、「美」へのこだわりも歌人としての"記憶"なのかもしれない。

安倍首相が、元号決定に際してどの程度の裁量権があったのか、魂の郷愁が政府の意思決定に影響しえたのかどうかは分からない。しかし、人は「過去世の記憶に無意識に影響されたり、人生において過去世からの不思議なめぐりあわせを経験したりする」ということに、つい思いを馳せてしまう。

「令」には「めでたい」「よい」という意味があり、「和」は文字通り「平和」を意味する。次の時代に、「繁栄と平和」がもたらされることを祈りたい。

【関連書籍】

ザ・リバティ2019年5月号 』(幸福の科学出版刊)

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