11日に起きた東日本大震災で被災した人々を救うために、世界各国から救助隊が集まっている。
アメリカからは国際開発庁の緊急援助隊150名が岩手県の大船渡市に向かった。中国からは国際緊急援助隊15名が羽田空港に到着。中国の援助隊が日本で活動するのは今回が初めてという。ドイツからは43名、スイスからは27名の救急隊が日本に駆けつけている。シンガポールからは救急隊5名と救助犬5匹、韓国からは5名のレスキュー隊、ニュージーランドやフランスからも救助隊が日本に向かっている。北方領土で対立するロシアも、人道的立場から、液化天然ガスなど発電用資源の日本への供給量を増やす方針を発表しており、200人規模の救助チームも送る予定となっている。
現地ではまだ万人単位の人々が安否不明の状態で、ライフラインはストップし、水や食料が不足している。そうした状況の中で、各国の救助隊の支援ほど心強いものはない。
13日付東京新聞には、中国の国営メディアやインターネット上で、「四川大地震の恩返しを」などと日本への積極支援を呼びかける論調が目立っていることを紹介している。中国のミニブログの最大手「新浪微博」では、「日本も日本人も好きではないが、歴史上の憎しみは捨て、日本のために祈りをささげよう」といった書き込みが1200万件以上寄せられたという。
また、自衛隊も不眠不休の救助活動を展開し、民間企業も食料提供などの支援活動を自発的に行なっている。人間は分かり合えるし、助け合える。被害のあまりの甚大さに無力感にとらわれそうになる中、危機に際して力を合わせて支援活動に励む人々の姿勢には救われる思いがする。(村)
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