世界保健機関(WHO)はこのほど、世界で毎年、約80万人が自殺で亡くなっており、2016年には、15~29歳の青年層の死因の2位が「自殺」であったことを発表しました。

特に、「自殺大国ニッポン」とも言われる日本では、現在、若者による自殺が深刻な問題となっています。先進7か国(G7)の中で、若者(15~35歳)の死亡要因のトップは、他国が「事故」であるのに対して、日本のみが「自殺」となっています。

また国立成育医療研究センターの研究チームの調査によると、2015~2016年の2年間に、日本全国で102人が妊娠中や産後1年未満に自殺しており、自殺が死因の最多であることが明らかになりました。

なぜこれほどまでに自殺者が多いのでしょうか。どういう考えを広めれば、自殺者を減らせるのでしょうか。9月10日の「世界自殺防止デー」に合わせて、改めて、自殺を防ぐ考え方について紹介します。