EU(欧州連合)の欧州委員会が28日、EUプロジェクト債を発行する構想を打ち出した。1日付日経新聞夕刊で報じている。

エネルギー、運輸、情報通信のインフラ整備の資金を調達するのが目的で、2014年以降の実現を目指す。EU域内の次世代送電網(スマートグリッド)、高速通信網などを整備するのに最大で2兆ユーロ(220兆円)が必要と言う。

220兆円のうちどの程度の金額をプロジェクト債で調達するかは不明だが、数百兆円規模のビッグプロジェクトを構想し、資金調達しようとする発想には、日本も見習うべきだろう。今のところ、日本で100兆円を超える規模での投資構想は、幸福実現党が発表している200兆円の未来投資計画が目につくくらいだ。国家の予算だけなら財政の負担が重くなるが、民間の資金を活用する方向で考えれば、巨額のプロジェクトも可能となる。厳しい不況の中であるからこそ、知恵を使って未来に向けた投資に取り組みたいところだ。(村)

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