2018年8月号記事
知っておきたい
LGBT 7つの知識
ひと昔前までは「誰にも言えない秘密」だった、同性愛や性同一性障害。
最近では"LGBT"という表現で知られるようになった。
変化するLGBT事情についてまとめた。
(編集部 駒井春香)
知っておきたい 1
世界各地でLGBTの権利を守る法律が制定
イスラム教徒が97%を占めるパキスタンで5月10日、トランスジェンダー(性同一性障害)の権利を認める法律が成立した。性的マイノリティーに厳しく、処罰されることもあるイスラム圏では画期的と言える。
欧米では1970年代からLGBT蔑視に抵抗する運動が広がり、2001年にはオランダが世界初の同性婚を承認。その後は各国や州、地域で同性婚やパートナーに対する条例が可決され、15年にはアメリカの連邦裁判所が全州で同性間での結婚の権利を憲法上で認めた。
これにより全州で同性婚が合憲となり、バラク・オバマ大統領(当時)の「アメリカにとっての勝利だ」という声明は、レインボーカラーが投影されたホワイトハウスとともに世界で報道された。
アメリカ発のドラマや映画には、少数派に配慮して様々な人種や信仰、考え方を持つキャラクターがバランスよく配置されることが多いが、近年では性的マイノリティーが登場することも多く、徐々に市民権を得てきている。
行き過ぎた? 権利の主張に反発の声も
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