来月18日に行われるロシア大統領選の候補者が8人で確定したことが、このほど報じられました。プーチン大統領の他、共産党のグルディニン氏や極右・自由民主党のジリノフスキー党首などが立候補していますが、プーチン氏の再選が確実視されています。
ロシア大統領選は、ロシアに10年以上住む35歳以上の国民による直接選挙です。最初の投票で過半数に達すれば当選。過半数に達する候補がいない場合には、上位2人の決選投票となります。
世論調査では、プーチン氏の支持率は約7割。欧米からは「情報操作されているからこんなに高いのだ」と批判もありますが、プーチンTシャツやプーチンカレンダーが人気を集めているところを見ると、国民からの支持を得ていることは確かです。
欧米メディアの影響が強い日本の報道を見ていると、プーチン氏は国際秩序を破壊する独裁者。一方で、柔道をたしなむ親日家であり、安倍晋三首相と何度も会談するなど日露関係を重視している様子も伝わってはきますが、なぜロシア国民にこれほど人気があるのかは判然としません。
そこで本欄では、ロシア人の声やプーチン氏自身の発言などから、同氏の人気の理由を探ってみたいと思います。