2011年4月号記事

寄稿 オピニオン

嶋田陽一(政治学者)

第四節 “地方の地獄”「新しい公共」に、

自民党はなぜ騙され踊るのか

──レーニンの公約「パンと平和」が

「餓死と戦争」になった歴史を忘れた日本

市町村や北海道などの地方が「新しい公共」を導入すれば、「(教育や福祉の)行政の質が格段に向上する」「地方が元気になる」「地方の経済が回復する」など、甘い言葉がふんだんに垂れ流されている。甘い言葉と暗い道が“地獄への一丁目一番地”なのは、子供の折、親から習ったであろう。が、この教訓すら忘れた日本人の人間としての劣化度は眼をおおう。