香港で7月、劉氏を追悼する集会が開かれた。写真:AP/アフロ

2017年11月号記事

活動家4人が語る

劉暁波の志を受け継ぐ

中国民主化の火は消えず

中国の民主化に命をかけた劉暁波氏。その志は、世界の民主活動家たちにどのように受け継がれたのか。

(編集部 長華子、山本泉)

5年に1度の中国共産党大会が10月中旬に開かれる。権力基盤を固めたい習近平政権は、民主化運動の抑え込みに躍起だ。

中国政府は、「反テロ法」「国家安全法」「反スパイ法」などの法令を相次いで制定。6月に施行された「サイバーセキュリティー法」は国家政権の転覆につながる情報の排除を定めている。

宗教弾圧も強まっている。宗教が政権に立ち向かってきた歴史があるためだ。昨年は法輪功信者80人が拘束中・釈放後に死亡し、3400人以上が監禁され、330人に有罪判決が下った。地下教会の摘発も相次ぐ。

香港や台湾でも、中国共産党の締めつけ強化に反対する活動家が逮捕される例が増えている。

だが、中国の自由と民主化を求める動きは止まらない。

次ページからのポイント

劉氏が霊言で伝えた内容とは

インタビュー/民主中國陣線・元代表 盛雪氏

インタビュー/「08憲章」署名者 夏業良氏

インタビュー/民主中國陣線代表 秦晋氏

インタビュー/香港市民愛国民主運動 鄒幸彤氏