幸福実現党の釈党首、党役員や有志らが靖国神社に昇殿参拝した。

72回目の終戦の日を迎えた15日、幸福実現党の釈量子党首をはじめ、党役員や有志らが、東京・九段北の靖国神社に昇殿参拝を行った。毎年、幸福実現党は党を挙げて参拝している。

その後、同党は党本部で式典「英霊への感謝と未来創造への第一歩」を開き、党員ら約300人が参加した。

式典の挨拶に立った釈党首は、大東亜戦争で戦った英霊に哀悼の意を示し、黙祷を捧げた。そして「戦後72年目のこの夏は、かねてより私ども幸福実現党が訴えていた危機の中にございます。(中略)目前の危機に対して、安倍政権は有効な対策を講じる努力を怠ってきました」と語った。

同党は2009年の立党以来、北朝鮮の核開発に警告を発し、憲法9条の改正や国防強化を訴えてきた。今や北朝鮮は、米領グアムに向けてミサイルを発射し、アメリカが武力行使に出るというシナリオも現実味を帯びるなど、北朝鮮の脅威が顕在化している。

こうした中、安倍政権は地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を中国・四国地方の4県に配備したが、PAC3の射程は約20キロメートルと言われ、防衛体制が心もとない状況にある。

釈党首は「新しい国づくりに向けて、もう1度、大いなる誓いを立て、精進を続けていきたいと思います」と締めくくった。

英霊の思いに応えるために

一方、安倍晋三首相は靖国神社に参拝しなかった。15日の全国戦没者追悼式でも、「戦争の惨禍を二度と繰り返してはならない。戦後わが国は一貫して、戦争を憎み、平和を重んずる国として、ただひたすらに歩んでまいりました」と述べ、歴史認識の見直しには踏み込まなかった。

だが、大東亜戦争は、祖国の防衛と、欧米列強からアジア・アフリカの植民地を解放し、白人優位の人種差別政策を打ち砕くための"聖戦"だった。安倍首相は、「日本は侵略国ではなかった。先の大戦は聖戦だった」と述べるべきだった。

靖国神社に参拝し、式典に参加した50代女性は、「英霊の御魂に感謝と敬意を示しました。靖国神社には参拝者がたくさんいて、英霊に感謝している方は数多くいるのに、それを公言してはいけない風潮があります。それを払拭したいです」と述べた。

日本は現在、他国から侵略される危機にある。今からでも遅くはない。政府は一日も早く、日米同盟の強化に加え、防衛費の倍増、核装備など、国防強化を本格化させる必要がある。祖国防衛のために命を懸けた英霊も、それを望んでいるのではないか。

(山本泉)

【関連書籍】

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