イタリアのベルルスコーニ首相が、未成年買春と職権乱用の罪で起訴され、4月6日に初公判が開かれることになったと、各紙が報じている。
起訴内容によれば、昨年2月から5月にかけて、当時17歳だったモロッコ人の少女を自宅に招き買春したうえ、その後この少女が窃盗容疑で逮捕された際に、警察に釈放させ、職権を乱用したということだ。首相はこれまでも贈収賄や脱税など106回訴追されてきたが、いずれも有罪判決の確定には至っておらず、今回も有罪にはならないだろうという見方もある。
首相は無罪を主張しており、辞任も否定しているが、13日には、イタリア各地で数千人の女性が辞任要求のデモを行う事態にもなっており、政局がさらに不安定化しそうな雰囲気だ。
G8(主要国首脳会議)メンバーの首相が買春容疑とは、なんとも情けないとしか言いようがないが、国民に及ぼす影響としては、軍事知識の欠落をさらして、他国の侵略を招いている日本の首相よりはマシか。(吉)
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