2017年4月号記事

日本の源流

大分・宮崎からの教育改革

「平和教育」より「神話教育」

「神話」と聞いてもピンと来ない。それが戦後世代の率直な実感だろう。
神話のふるさとである大分、宮崎両県を訪れ、戦後教育の問題について考えてみた。

(編集部 山本慧/写真 大滝政文)

「日本を建国した神武天皇は、実在した人物か分からないので、新しい建国記念の日をつくりましょう!」

建国記念の日が近づく昨年2月上旬、大分県のとある小学校では、"平和教育"が行われた。

担任の教師は、冒頭の言葉を切り出し、何月何日がふさわしいのか、児童に宿題を出して議論させた。

ところが、児童がさまざまな日を口にしたため、議論はまとまらず。業を煮やした担任は、占領軍が戦後に押しつけた憲法記念日、終戦の日、サンフランシスコ平和条約を調印した日の3つから選ぶように"強要"した。結局、教えたかったのは自虐史観だったわけだ。

児童の保護者は、この事実を聞いて激怒し、文部科学省に抗議の電話を入れた。だがその後、小学校側に改善のための指導が行われた形跡はないという。

保護者は話す。「子供は、神武天皇なんかいないという話を聞いて困惑したようです。神話を否定する一方的な価値観を教え込むのはやめてほしい」

実は、この担任は、憲法記念日に行われた平和教育でも、安倍晋三首相が好きか嫌いかを児童に挙手させ、首相が進める憲法改正は良くないと熱弁。校内でも指折りの左翼教育に熱心な先生だった。

お隣の日本神道の発祥の地である宮崎県でも、神話を教える授業はほとんどない。

50代の中学校の女性教諭は、「神武天皇が生まれた町ですら、神武天皇を知らない子供がいます。私の学校では、神様に奉納する歌舞である神楽をやりますが、その由来を十分に理解している生徒も少ない」と話す。

神話教育は、郷土愛や愛国心を抱くきっかけになる大事な要素であるはず。次ページより、2人の神職の話から、正しい教育はどうあるべきかを考えたい。

次ページからのポイント

雲八幡宮 ―宮司 秋永勝彦氏インタビュー

高千穂神社 ―宮司 後藤敏彦氏インタビュー

愛国心を取り戻す教育政策を