イラスト:菊池としを

2017年3月号記事

新・過去世物語 人は生まれ変わる

蔡英文の過去世

蔡英文

プロフィール

台北生まれ。台湾のWTO加盟交渉に関わり、李登輝総統のブレーンとなる。民進党の立法委員(国会議員)、行政院副院長(副首相)を経て主席となった。独身で趣味は読書。2匹の猫と暮らしている。米誌タイムの表紙顔写真がスターウォーズのヨーダに似ていると話題になった。

人は、何度も生まれ変わりながら、魂を磨き、人格を向上させていく永遠の存在。その生まれ変わりの過程は、一人ひとりの個性によって彩られた物語となる。
幸福の科学の霊査で明らかになった著名人の「過去世」をひもとけば、時を超えて輝く魂の性質が見えてくる。(文中敬称略)

昨年8月、台湾南部の屏東県で行った、中国軍侵攻に備えた軍事演習の一コマ。蔡政権は台湾を守り切れるか。写真:AP/アフロ

蔡英文・台湾総統が昨年12月にかけた一本の電話が「台湾独立」の始まりだった、と言われる日が来るかもしれない。

電話の相手はアメリカ大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏。アメリカの大統領あるいは次期大統領と台湾の総統が会談したのは、1979年の国交断絶以来のことだった。当然、「台湾は中国の一部である」と主張する中国は激怒した。

振り返れば、蔡は、総統になる前の2015年の訪米時、「(アメリカではなく)13億の中国人による面接を受けるべきだ」と、中国大使から、中国ではなくアメリカに行ったことを批判され、「私の面接官は2300万人の民主化した台湾人だ」と言い返した。16年には、台湾人による"面接"である総統選で大勝利を果たす。

今回の主人公は、中国の圧力をものともせずに前任の馬英九の親中外交を転換させた、蔡英文・台湾総統。表立っては語られない彼女の魂の特性に迫ってみたい。