スーダン南部独立を問う住民投票で1月30日、投票管理委員会は、独立賛成が有効投票の99%近くとの暫定開票結果を正式に発表した。異議申し立てが無ければ7日に最終結果が確定し、7月にも南部は悲願の独立を果たす。

有権者数約393万人の投票率は約98%で、うち独立賛成が98.83%。ちなみに南部では賛成が99.57%、北部では57.65%と大きく差が表れ、投票結果を受けて喜びに沸く南部と、残される北部の対照が鮮明となった。

30日、北部各地ではバシル大統領の独裁政治に反対するデモが起き、治安部隊と衝突。深刻な経済危機や補助金カットに不満を募らせた北部の学生たちが、チュニジアやエジプトでの反政府デモの盛り上がりに触発され、フェイスブックを通じてデモを呼び掛けた。

「神から与えられた権利のために戦う時が来た。チュニジアの兄弟たち、そしてエジプトの兄弟たちもそうしたのだ」と。

独裁政権がはびこる中東やアフリカで、民主化や独立の気運が確実に広まっている。これらの地域においてこれまで宗教的・経済的対立に関与することの少なかった日本も、公正な民主化のプロセスを積極的に支援することが期待される。(由)

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