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(画像は Wikipedia より)
インド北部のジャム・カシミール州で18日、インド軍の拠点が武装集団に襲われ、インド兵17人、武装集団側4人が死亡する事件が起きました。
この襲撃について、インド側は、パキスタンの過激派組織が関与したとしていますが、パキスタン側は関与を否定しています。
この地域では、今年7月に、インドからの分離独立を主張する武装組織の司令官が、インド軍に殺害されました。これを受けて、地元の警察や自治体の庁舎が襲われるなどして、治安部隊とデモ隊が衝突。約1カ月で80人近くが死亡しているといいます(18日付NHK NEWS電子版)。
印パは地理的に離れているので、「対岸の火事」と捉えがちです。しかし、パキスタンを支援しているのは中国です。最大の民主主義国であり、核大国でもあるインドとの協力が欠かせない日本は、こうした問題にも関心を持つ必要があるでしょう。
インド・パキスタンの対立の歴史
では、初めに、70年ほど対立を続けている印パの「カシミール問題」について見ていきます。
インドは1947年、イギリスから独立を勝ち取ります。この時に、ヒンドゥー教徒の国であるインド連邦と、イスラム教徒の国であるパキスタンに分離独立して、2つの国が誕生しました。