27日付けの東京新聞に「セックス(性交渉)に無関心な若者が激増中」と、今月発表された厚生労働省の調査結果が報じられている。

2010年9月に16~49歳の全国の男女3000人を対象にアンケート調査。その結果、16~19歳の男性でセックスに「関心がない」「嫌悪している」と解答した人が計36.1%。これは、2年前に比べて倍増したという。

その原因について、草食系男子の増加が背後にあると連想されるが、就職難によるストレス、ネットなどバーチャル世界の比重のアップ、また親の過干渉による若者の精神年齢の低下、複雑な人間関係を厭い、他人に興味を失うなどがあげられている。

セックスへの無関心はアメリカの若者にも見られ、ロイター通信によると、米オハイオ州立大学などの調査で、現代の若者はセックスやお金よりもよい成績を収めて他人に評価されて自尊心を望んでいるとのこと。先進国の少子化となれば由々しき事態だ。

ちなみに日本人の性交渉回数そのものが世界最低水準というデータも出ている。東京新聞は「国民全体の『草食化』がうかがえる」と評している。男子は男子らしく、女子は女子らしくせよと、日本国の神道系天上界も歯噛みしておられるだろう。

人口増加作戦のために今打てるだけの手を打たねば、日本の未来はない。(ア)

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