大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁の誕生日を祝う、御生誕祭・大講演会「地球を救う光」が6日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)を本会場に開催された。講演の様子は、同グループの中継網を通じて、全国・全世界に同時中継された。
なお、本講演会は、大川隆法総裁による2500回目の説法となった。
民族や宗教の違いを乗り越えるために
大川総裁は冒頭、イスラム国を名乗る組織が、バングラデシュの首都ダッカで起こしたテロ事件を念頭に、イスラム系のテロ事件が世界を揺るがしていることについて、悲しみの念いと、「痛切な責任」という言葉を用いてこの問題を解決していく決意を示した。
過激派が外国人の異教徒を殺害したこと自体について善悪は明らかだとしながらも、大川総裁は別の2つの視点を提示した。
ひとつは、イスラム国の人々が、こうした行為をどう考えているのか。
そしてもう一つは、アッラーの名の下に異教徒を殺した行為について「アッラーの神がどう考えているか」という視点である。
大川総裁は、アッラーは慈悲の神であり、「 その教えを広げる過程において、罪もない人たちを苦しみや嘆きのなかに置くことを予定しているわけではない 」と、過激な行動を戒めた。
そして、キリスト教とイスラム教が信仰の違いゆえに理解しあえず、争い続けている歴史を乗り越えるために、「 根源なる神が、本源なる神が、何を考え、人々に与えんとしているかということを知っていただきたい 」と、キリスト教、イスラム教、そして仏教が、すべて慈悲の教えを説いていることを力強く語った。
日本の発展のためにとるべき道とは
大川総裁は、日本の国内政治の課題についても触れた。現在、参院の選挙戦が繰り広げられているが、沖縄の米軍基地移設や憲法改正といった国家の存続にかかわる大切なテーマについて議論されない現状について、「 大事なことを語らないで議席だけ取って、それから後、法案として通そうというようなスタイルは、責任ある態度とはいえない 」と喝破した。
さらに、日本では25年もの間、経済発展が止まっており、現在も有効な手が打てていないことを指摘。「 マネタリズムという、近代経済学の一手法だけで、経済繁栄を起こすことはできない 」と、金融緩和に頼る現政権の無策に警鐘を鳴らし、今後日本がとるべき具体的な経済政策を示した。
最後に大川総裁は、「 世界正義を樹立し、人々に善悪を教えるものは正しい宗教です 」と力強く宣言。会場はスタンディングオベーションでそれに応えた。
本講演では、他にも次のような多岐にわたる論点への言及があった。
革命とテロの決定的な違いは何か。
香港の「雨傘革命」が目指したものとは。
選挙後の国会で大きなテーマとなる憲法改正について。
憲法9条の根本的な問題点とは。
アメリカは「世界的正義」を考えてきた。
金融緩和してもお金を借りない企業が多いのはなぜか。
アベノミクスが「次のステップ」として取り組むべきこととは。
米軍撤退によって日本に起きる危機とは。
平和を求めるなら原発を止めてはいけない。
次のアメリカ大統領が日本に求めるものとは。
国民主権を侵すマスコミ権力。
宗教が果たすべき「聖なる使命」とは。
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