1965年5月、中国で文化大革命が始まりました。文化大革命とは、毛沢東の指導の下で起きた政治闘争で、10年間続きました。共産党員が思想統制や暴行、財産の没収などを行い、毛沢東への個人崇拝を強制しました。今もまた、当時と似たような状況にあります。

文化大革命を経験したリ・スクールランドさんに話を聞きました。彼女は、「自由」という貴重な価値が失われる時、その重要さが分かるということを教えてくれています。

「人を人として扱わない」中国政府

リ・スクールランド氏(以下、リ): 私の父も刑務所に入れられ、母は頭の片側は髪が切られ、もう片側は髪を剃られました。醜く見せるためです。母は首に「国民の敵」という意味のプラカードがつけられ、通りにまで連れていかれました。