今年、ソ連崩壊から20年となるロシア――。

表向きは民主化したと思われているが、その実情は意外と知られていない。昨年の大みそかに「集会の自由」の保障を求めた集会で、野党指導者が逮捕された。この指導者によると、裁判では警察側の証拠だけが採用され、彼の用意したビデオ映像は検討されないまま、最も重い15日間の拘留が科された。罪状は「大統領をみだらな言葉でののしった」ということと、「警察の法的要求に対する不服従」ということだ。それだけのことで牢屋行きになるなら、言論の自由はなく、また、「法の下の平等」も保障されていないということがこの逮捕から分かる。こうしたロシアの姿は、かの国と重なって見えてしまう。

社会主義国が民主化するのには時間を要するか。(吉)

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