厚生労働省は21日、多くの抗生物質を分解し無効にする酵素「NDM1」を持つ新型の多剤耐性肺炎桿(かん)菌が昨秋、埼玉県内の病院に入院していた80代女性から検出されたと発表した。読売オンラインが伝えている。

NDM1を持つ細菌はインドや欧米で広がっており、国内での確認は3例目。うち2例は感染経路が不明である。厚労省は「すでに国内に定着している可能性もある」として、特に抵抗力の弱い患者が集まる医療機関に注意を呼びかけている。

抗生物質や薬品が次々に開発されると、それに対する耐性を持った細菌が新たに出てくるのは、考えてみれば不思議だ。進化論者はそうした耐性菌の登場を適者生存説で説明するのかもしれないが、新たな病原体の出現と、それを退治する「モノ」を開発する現代医学の戦いは、なぜかイタチゴッコの面がある。まるで、明確な意思に基づく国同士の兵器開発競争のように。

リバティ3月号(1 月29日発売)の特集「医者が知らない病気の治し方」は、唯物論に基づく近代西洋医学の「モノ対モノ」アプローチによる医療に限界があることを示し、医学では治るはずがないと言われた病気が「心の力」を使って完治したケースを紹介している。同特集は本サイトでも、本誌発売前後にUPする。現代においても宗教的治癒のケースが、偶然や思い込みとして片付けるにはあまりに数多く存在するという事実に目を開くことが、唯物論的現代医療にとってブレイクスルーになるはずだ。(T)

*現在、デイリーニュースクリップは無料でお読み頂けます。ザ・リバティwebの購読者にはニュースクリップをメールでも配信しております。