米タイム誌の2015年度「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にドイツのアンジェラ・メルケル首相が選ばれた。毎年発表している「パーソン・オブ・ザ・イヤー」は、同誌の編集部が「良くも悪くも、その年の出来事に最も影響を与えた人」を選択する企画だ。
メルケル氏以外で、候補に上がっていた人物は、以下の通りだ。
- アブ・バクル・アル=バグダディ氏 - 「イスラム国」のリーダー。
- ドナルド・トランプ氏 - アメリカの不動産王。米共和党の大統領候補の一人。
- ブラック・ライブズ・マター - 黒人に対する暴力に対して、反対キャンペーンを繰り広げている団体。
- ハサン・ロハニ氏 - イランの大統領。
- トラビス・カラニック氏 - 米ウーバー社の社長。
- ケイトリン・ジェナー氏 - 性同一性障害の元米陸上オリンピック選手。
メルケル氏が選ばれた理由
タイム誌は、ギリシャの財政危機や、ウクライナを巡るロシアとの対立で、メルケル氏が先頭に立って対応してきたことを評価している。
しかし、もっとも大きな評価の理由は、中東やアフリカから流出してくる難民を受け入れてきたこと。