企業が定年を延長する動きが広がっている。

本田技研工業は、定年を現状の60歳から65歳に引き上げる方針をこのほど、発表した。

大和ハウス工業とサントリーホールディングスは2013年に65歳定年制を導入。トヨタ自動車も、工場で働く従業員は、定年退職後も65歳まで現役時代と同じ待遇を維持できる人事制度に刷新し、実質の「定年延長」を2016年1月より実施する。

定年延長に踏み切る動きは、国内で人手不足感が高まる中で、従業員を手厚く優遇することで優秀な人材の流出を防ぎ、競争力を高める狙いがある。