軍事研究に定評のある米のシンクタンク「ランド研究所」がこのほど、2017年に中国が台湾に侵攻した場合、「制空権はどうなるか」というテーマを分析した報告書「米中制空能力」(U.S. and Chinese Air Superiority Capabilities)を公開した。
急速に近代化する中国空軍
報告書では、過去20年に及ぶ中国空軍の近代化を振り返っている。1996年、中国はたった24機の第4世代戦闘機しか持っていなかったが、現在は700機以上。
これに対して、アメリカは第4世代(2200機以上)に加え、第5世代(187機)を配備しており、質・量ともに中国を上回る。ただ、米軍は世界各地に展開しているため、戦闘機すべてを台湾有事に投入できるわけではない。