2015年11月号記事
The Liberty Opinion 1
国際
軍事パレードに見る中国の野望
安保法制のさらなる強化が必要だ
中国の軍事パレードは、その時々の中国の戦略を読み取る上で重要だ。国家記念日に格上げされた9月3日の「抗日戦争記念日」を祝した軍事パレードでは、アメリカ本土を射程圏内に収める大陸間弾道ミサイルや、日米が基地を置く沖縄やグアムを狙えるミサイルなどが披露された。
中国軍事専門家の平松茂雄氏は今回のパレードについて、 「これまでは中国の建国記念日の国慶節(10月1日)に行ってきたが、今回は初めて抗日戦争記念日に行った。ここに中国の一番の意図が表れている」と分析する 。
中国共産党はパレードに、「日中戦争」を戦った元国民党軍の兵士を初めて招き、その戦いを評価した。 日本との戦いに大義があったと国際社会に示し、反日姿勢強化のメッセージを発したわけだ 。