ブラジルW杯1次リーグC組の日本が、コロンビアに1-4で敗退。残念ながら未勝利に終わり、決勝トーナメントに駒を進めることはできなかった。

日本では、サッカーファンのみならず、多くの国民が、早朝から日の丸を背負う選手たちに声援を送った。大きな期待をかけていただけに、落胆ぶりもまた大きいかもしれない。戦術や選手の起用方法など細かな分析・評価については専門家に譲るとして、今回は、日本代表の敗戦から得られた、1つの学びを示したい。

日本代表の主将を務めた長谷部誠選手は1月、合宿先のスペインで行われた練習試合中に右ひざの半月板を損傷し、全治4~6週間と診断された。また、右サイドバックの内田篤人選手も、2月に右足の太ももの裏を負傷し全治3カ月。自身も「再発すればW杯出場は無理」と発言していた。

だが両選手は、ともにつらいリハビリに耐えて大会に間に合わせた。ただ内田選手は、復帰したものの左右の太ももの筋肉量の差が20%も異なる状態で、大会中はさらに炎症がひどくなっていたという。

他にも、DFの吉田麻也選手が大会直前の3月下旬に右ひざのじん帯を損傷し、W杯出場が危ぶまれるなど、選手たちのケガによる出場の危機は枚挙に暇がない。そうした満身創痍の中で、選手はピッチの上でボールを追いかけていた。また、蒸し風呂のような湿度と暑さの中で、90分間走り続けることは、かなりの体力を消耗する。普通の人であれば十数分で倒れてしまうのではないか。

もちろん、対戦相手の選手たちも同じ条件の下で戦っているため、日本人選手だけが極端な悪条件だったとは言えない。ただ、敗戦の悔しさにまかせて愚痴の1つも言いたくなるところをグッと抑え、ここで問いかけたいことは、現代を生きる日本人一人ひとりがそれぞれの立場で、日本代表の選手たちに誇れるだけの「パフォーマンス」をしているか否かということだ。

学生、主婦、ビジネスパーソン、政治家など、数限りない立場の人々が、それぞれの置かれた環境の下で、自分が属する組織やコミュニティ、周囲の人々の期待に応える結果を出しているのか。もっと言えば、今置かれた立場・分野で、「世界と戦う」ことができるほどの自分であるのか。それを問うことができれば、日本代表の選手たちを感情的に批判することはできないのではないか。

W杯開幕直前の6月10日、大川隆法・幸福の科学総裁は、日本代表のエース・本田圭佑選手の守護霊を招き、本音を語らせたが、そこで本田選手の守護霊は、こう語っていた。

「僕は、サッカーっていう一つの競技を通じて、みんなに、『生きる勇気』っていうかなあ、『励まし』っていうかなあ、そういうのを与えたい気持ちがある。だから、『君らだって可能性はあるよ』っていうところを、メッセージとしてあげたい」

「『散るもサムライ、勝ち残るもサムライ』ですので、そういうサムライ精神みたいなのを体現する人が出てきたら、どこか勇気づけられる人が出てくるんじゃないかなと。私の姿を見て、十年後か二十年後か知らないけど、“おチビさんたち"かもしれないけども、何か別なところで、それぞれ目標持ってやっていく人が出てくるんじゃないかなあと」

人は、失敗から何かを学ぶことで、それを成功の種とすることができる。これは「常勝思考」である。だがそれは、今回の日本代表チームに限らず、彼らに声援を送った日本人一人ひとりにも当てはまるのではないか。

日本中の期待と大きなプレッシャーを背負って戦った選手たちに、心から拍手を送りたい。(格)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『サッカー日本代表エース 本田圭佑 守護霊インタビュー』 大川隆法著

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