在米韓国人団体が、全米で慰安婦問題のモニュメント設置を進める中で、反対運動を続ける日本人がいる。ロサンゼルス在住の作家・馬場信浩氏は、家族ぐるみで各地の議会公聴会を回るなどして、日本の官憲が朝鮮人女性を強制連行して慰安婦にしていたという韓国側の主張に反論している。13日には都内のホテルで、支援者を集めた報告会「スクール・ウォーズから慰安婦碑まで」を開き、最近の活動を報告した。

馬場氏は、1984年から大ヒットしたドラマ「スクール☆ウォーズ」の原作である『落ちこぼれ軍団の奇跡』の作者として知られる。89年に渡米し、アメリカのスポーツを研究しているほか、「龍造寺信」の名前で時代小説を手がけている。

報告会で馬場氏は、慰安婦問題をめぐる韓国側のプロパガンダについて「日本人として許せない」と述べた。その上で、韓国人団体が潤沢な資金力を背景に現地の市議らを懐柔している現状を指摘。対する日本人側は、カリフォルニア州ブエナパーク市議会で7月に行われた慰安婦の碑設置をめぐる公聴会に、5人しか出席しなかったなど、動員などで組織戦を展開できていないといった課題について、現地の様子を報告した。

慰安婦強制連行説は、証拠が一切出てきておらず、事実無根であることを日本側がしっかり説明しなければ、韓国側のプロパガンダがアメリカに今後も浸透していくことになる。日本政府は河野談話の撤回を急ぐとともに、韓国側の主張に反論する組織的な活動を後押しする必要があるだろう。

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