写真:AFP/アフロ、代表撮影/ロイター/アフロ

2020年10月号記事

怒涛のインタビュー集

中国を弾劾し、日本を糺す

中国が香港国家安全維持法を施行したことを受け、
米英などが対中強硬姿勢を強めている。
覇権拡大を企てる中国共産党に対し、世界は連携して立ち向かうべきだ。

(編集部 長華子、山本泉、片岡眞有子)

アメリカの"中国に対する怒り"は本物だ。ポンペオ米国務長官は7月23日、米カリフォルニア州で、「共産主義の中国と自由世界の未来」と題した演説を行い、世界に衝撃を与えた。

「習近平(共産党)総書記は破綻した全体主義思想の真の信奉者である」として、習氏を名指しで批判。自由を侵害する一党独裁の中国共産党が世界覇権を目指していることを指摘し、「今こそ、志を同じくする国々の新たなグループ、民主主義諸国の新たな同盟を構築する時だ。自由世界が変わらなければ、中国共産党は必ず私たちを変えるだろう」と力強く訴えた。

アメリカは、「中国共産党から自由を守ることは我々の時代の使命」だと、高らかに宣言した。

「悪魔の帝国」を許すな

米中の対立が激しさを増す中、米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は7月23日、「日本における中国の影響力」というタイトルの報告書を発表した。

国務省の支援を得て作成されたこの報告書は、「親中派」として自民党の二階俊博幹事長や安倍政権の今井尚哉首相補佐官の実名を挙げ、日本の親中路線を厳しく批判した。

日本は、いまだに経済的利益のために中国との友好関係を維持し、中国の軍事的脅威に対しても無防備だ。正義の観点が欠落し、あまりに情けないと言わざるを得ない。

唯物論・無神論の共産主義国家が世界帝国になることを、決して許してはならない。中国共産党の暴挙を抑え込むべく、自由・民主・信仰を大切にする国々は、連携を強めていくべきだ。

次のページから、中国の「世界征服の野望」を打ち砕き、自由を守るために立ち上がった人たちのインタビューを見ていこう。

次ページからのポイント

香港民主活動家 エルマー・ユエン氏インタビュー

アジア問題専門家 ゴードン・チャン氏インタビュー

安全保障専門家 ロバート・スパルディング氏インタビュー

元米海軍大佐 ジェームズ・ファネル氏インタビュー