大川宏洋氏(以下、宏洋氏)がYouTubeで、幸福の科学に対する誹謗中傷を行い続けている。

本欄では、12月27日に公開した「常軌を逸している宏洋氏の動画の『毒水』(1)──目撃したことがないのに「女性問題」を語る」に引き続いて、宏洋氏が動画で語っている、大川隆法・幸福の科学総裁が止住(しじゅう)する教祖殿・大悟館などに対する事実誤認について指摘しておきたい。

古来、護られてきた宗教指導者が止住する精神空間

宏洋氏が動画でよく話題に出すのが、大川総裁と、弟妹など家族のことだ。宏洋氏は大川総裁と家族が止住する教祖殿・大悟館を、維持費や電気代、水道代などに多額の経費が毎年かかると聞いたという趣旨の発言をし、ムダ遣いであるかのように嘆いている。

しかし教祖殿・大悟館は、大川総裁が宗教指導者としての聖務を行う場であり、数多くの説法や霊言が説かれる宗教施設である。そして、霊示や経文を降ろすことや、経典の刊行なども行われている。

教祖殿・大悟館は、清浄な結界を護持するために、巫女的役割を果たす、男性も含む秘書たちにより護られている。その聖務の重要さは、「 常軌を逸している宏洋氏の動画の『毒水』(1) 」でも触れた通りだ。

古来、宗教指導者は生活と修行が一体化していた。そのため止住空間は厳重に護られており、礼拝施設を兼ねるなどして、聖なる磁場を維持している。一例を挙げると、イスラム教で、メッカのモスクに次いで重要とされる「預言者のモスク」は、開祖ムハンマド自らが住居に隣接して建造したもの。イスラム教は、アッラーからの霊示において始まった宗教だ。モスクは祈りを捧げ、神との霊的交流が行われる場として位置づけられてきた。

そして、このモスクはイスラム共同体の本部としても機能していたと伝えられている。ムハンマドは住居と神託の場、そして宗教指導者としての聖務を同じ場所で行っていたといえる。その後増改築が重ねられ、現在は10本の尖塔を持つ、白亜の巨大で美しいモスクとして、巡礼者を受け入れている。

日本においても、古代国家の原型とされる佐賀県の吉野ケ里遺跡では、宗教指導者が居住する高床式住居があった「北内郭」が、クニ全体にとって最も重要な場所だったと考えられている。北内郭には主祭殿と楼観などもあり、さまざまな取り決めや祖先への祀りなどがなされていた。

宗教指導者の神域は、現在も大切に守られている。例えば伊勢神宮は、広大な敷地の中に外宮、内宮があり、正宮の参拝には、いくつかの鳥居と長い参道を通る。このような神社仏閣の境内地が、聖なるものを護り、神域や霊域を浄化する役割を果たす。「聖なる空間」の護持は、境内地や森、巫女などさまざまな存在があって成り立つ。教祖殿・大悟館も単なる「住居」ではなく、神域である。

大川総裁の説法を支える蔵書

さらに、大川総裁の説く法の源泉の一つに、膨大な読書量がある。人類にとって普遍の智慧を説くために、書籍から世界の動きや人々の悩み苦しみなどを知り、真実の探究を行ってきた。現在は年間2500冊から3000冊を読破しており、その知的生活が、約33年間で3000回の説法という快挙を支えた。

心の教えや霊界の真相から、政治、経済、経営、教育、美、芸能、宇宙など多岐にわたる法を説き、さらに映画製作など芸能・文化事業や教育事業など多方面にわたるグループの活動の総指揮を執ることができるのも、そのような日々の研鑽があってこそだ。

保守言論界の重鎮として活躍し、上智大学名誉教授もつとめた故・渡部昇一氏が、蔵書の保管のために数億円かけて自宅に図書館を建造したことは有名だ。教祖殿・大悟館にも、蔵書を管理するための経蔵(きょうぞう)が存在するが、当然のことと言える。

大川総裁は、全人類の未来を背負って立つ「ワールド・ティーチャー」として、私的生活を捨て、24時間365日、公的生活を送っている。教祖殿・大悟館は、その中核部分であり、最も神聖な宗教施設と言える。その存在の大きさを考えれば、一定の投資がなされ、維持費がかかるのは当然のことだろう。

それを理解できず、単なる「自宅」として捉え、贅沢だと批判する宏洋氏は、宗教的無知のレベルにあると判断せざるを得ない。

さらに宏洋氏は、信者からのお布施が大川総裁の「時計や宝石とかに消えている」という趣旨の発言もしているが、古今東西を見ても、宗教指導者はミサや説法の時に、宗教的権威を表すための、神々しく美しい祭服や袈裟(けさ)を身に着けていることがほとんどだ。

キリスト教の指導者が、祭服や司教服に身を包み、頭に宝冠を着用し、金色の大きな十字架や杖を持つ姿に見覚えがある人も多いだろう。日本でも、お寺での法事などの際に、僧侶は法衣や袈裟に身を包んでいる。大川総裁が講演会などの際に身に着けているものも、宗教指導者の現代的な姿として、何の違和感もない。

そして、大川総裁が講演会の時などに身に着けている時計や宝石は、すべて教団の宝物(ほうもつ)として大切に管理されているものだ。教団の宝物として後代に伝えられていくものであり、単なるムダ遣いとは全く異なる。

その思想や提言を世界に発信し、現在は100カ国以上に信者や支持者を持つ大川総裁。宏洋氏は、神聖な宗教施設を護持することの意味を理解すべきだろう。

【関連書籍】

『直撃インタビュー 大川隆法総裁、宏洋問題に答える』

『直撃インタビュー 大川隆法総裁、宏洋問題に答える』

幸福の科学総合本部 編集 幸福の科学出版

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