《本記事のポイント》

  • 嵐が2020年をもって活動休止を発表。リーダー大野智さんが芸能活動の休業を決断
  • 孤独の時間を持つことは、想像力の糧やインスピレーションの源泉となる
  • 充電してエネルギーを蓄え、さらに輝きを増して戻ってくることを期待

国民的人気グループ・嵐が2020年をもって活動休止に入ることが、このほど発表された。テレビなどでも連日報道され、SNSにはファンの悲しみの声が溢れている。

ジャニーズ事務所の中でも、屈指の人気を誇る嵐。テレビで見ない日はないほか、コンサートも大人気で、チケットは入手困難だ。1999年のデビュー以来、メンバー一人ひとりの個性や仲の良さ、確かなパフォーマンス力で、着実にファンを増やしてきた嵐。人気絶頂の今、突然の活動休止発表となった。

20年以上芸能界で活躍した大野さんが休業を決断

1月27日に行われた記者会見で、リーダーの大野智さんは、活動休止に至った経緯について、「自由に生活をしてみたい」という自身の思いが発端だったと告白。2017年からメンバー全員で何度も話し合いを重ね、結論に至ったという。大野さんは2021年以降、芸能活動も休業する。

「自由な生活」の意味について問われた大野さんは、「この世界を一度離れてみて、今まで見たことのない景色だったりを見てみたいなと。普通の生活っていうのは、今までこの世界に入って経験していないなっていう思いもあり、そういうことにも興味があります」と語った。

他のメンバーもそれぞれの言葉で、大野さんの意思や思いを尊重することを伝え、会見は和やかなムードで終了した。

大野さんはリーダーとしてメンバーをまとめ、その歌唱力やダンス力、演技力などが評価されてきた。芸術家としての顔も持ち、作品集の発表や個展の開催なども行っている。

会見では、休止を決断した当初は「ケジメがつかないなと思った」と、事務所の退所も考えたが、メンバーと何度も話し合い、「お休みでいいんじゃないか」という結論になったという。

何かを成し遂げるなら孤独な時間を持つこと

芸能人だけでなく、経営者やサラリーマンなど、あらゆる職業や立場の人に対して言えるのが、「孤独の時間が、よりよいものを生み出す」ことだ。作家や芸術家は、都会から離れた場所に仕事場を所有していることも多い。誰にも邪魔をされない時間が、作品づくりには必要ということだろう。

大川隆法・幸福の科学総裁は著書において、孤独な時間を持つことの大切さについてさまざまに説いている。一部を紹介する。

経営者なども、孤独の時間を持たないと、ある意味で、やはり駄目なのです。経営者は、いつも忙しく働かなければいけないし、忙しくお客様のところを訪問しなければいけない。これは至上命題でしょうが、また逆に、エネルギーを充電しなければいけないのも事実です 」(『 人格力 』)

孤独の時間を持たない人は、やはり創造性が足りなくなってきます。インスピレーションが足りず、新しい製品や商売、サービスなど、いろいろなことを考える上で後れを取ります。非常に難しいのですが、静的な部分と行動的な面と、人間にはどうしても両方必要なのです 」(『前掲書』)

学者や思想家、作家になった人で、『引きこもった経験がない』という人は、ほとんどいないと言ってよいのです。何事かを成し遂げた人は、みな、孤独の時間を持っています。孤独の時間のなかを生きずに何かを成し遂げた人はいないのです。発明家も研究家も、みな、そうです 」(『 ストロング・マインド 』)

大野さんは会見で、2021年以降の活動休止について、「一回自分を見つめ直す期間というか、一度立ち止まってみようかなと。お仕事に関してはそうですね」と話している。

テレビや映画、コンサートなどで活躍する大野さんや嵐が見られなくなるのは、ファンにとっては辛いかもしれない。しかし、「解散ではない」とも明言している。活動休止中にエネルギーを充電し、さらに輝きを増して戻ってくることを期待したい。

(駒井春香)

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