世界一高く、静かな山 「聴こえない」を乗り越えて - 登山家 田村聡氏インタビュー

世界一高く、静かな山 「聴こえない」を乗り越えて - 登山家 田村聡氏インタビュー

田村さんが、エベレストの頂上で撮った記念写真。数多くの国旗が残されていた。愛用のゴーグルはヒーター付きで、極寒の山頂付近でも曇らない。

 

2016年8月号記事

 

Interview

 

登山家

田村 聡

プロフィール

(たむら・さとし) 1965年、東京都立川市生まれ。生まれつき聴覚障害があり、幼稚園から高校まで都立立川ろう学校に通った。専門学校を卒業し、現在は家業の不動産管理の仕事をしている。登山歴は37年、国内山行は千回以上。特技は山スキー、トレイルラン、アイスクライミング、オフロードバイクなど。

世界一高く、静かな山

「聴こえない」を乗り越えて

 

登山家の田村聡さんは2016年5月、念願のエベレスト(8848メートル)登頂を果たした。

生まれつき耳が聞こえない、ろう者のエベレスト登頂は世界初だ。

帰国直後の田村さんに、その心境を聞いた。

(編集部 小林真由美 手話通訳 佐藤文彦・絹代)

 

 

「頂上から見下ろす景色は、神秘的でした。雲海が広がり、他の山が低く、まさに世界最高峰にいるのだと感じました」

 目を輝かせ、表現力豊かに手話でそう語る田村聡さん(51歳)は、36年越しの悲願であるエベレスト登頂の喜びにあふれていた。

 田村さんは今回、3度目の挑戦で登頂を果たした。それはまさに、いばらの道だった。

 スペイン、ブラジル、イタリアなどから公募で参加した9人のチームで、ろう者は田村さんだけ。他のクライマーの声による合図が聞こえない不便があり、命の危険と隣り合わせだった。簡単な英語の筆談でコミュニケーションを取るしかなく、細かい状況を伝えるのも苦労した。

 雪崩の予兆である地響きなどの音も聞こえない。

「異変を察知するためには、地形、雪質、気温などを見て山と"相談"し、時には第六感も働かせなければなりません」

 

田村さんが撮った、8500メートル地点で斜面を登るメンバー。

 

続きは2ページ目以降へ

 

 

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タグ: 2016年8月号記事  インタビュー  登山家  田村聡  エベレスト  障害者  登頂  

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