「大河ドラマの主人公・天才軍師の黒田官兵衛が現代を戦略分析」
2014.04.03
公開霊言抜粋レポート
「信長、秀吉、家康――天下人を見極めた人物に、野心はあったのか?」
「黒田官兵衛の霊言―天才軍師が語る大河ドラマを100倍楽しむ法」
2014年1月21日収録
守護霊とは
人間の魂は原則として六人のグループからなり、あの世に残っている「魂の兄弟」の一人が守護霊を務めている。つまり、守護霊は、実は自分自身の魂の一部である。したがって、「守護霊の霊言」とは、いわば本人の潜在意識にアクセスしたものであり、その内容は、その人が潜在意識で考えていること(本心)と考えてよい。
今年の大河ドラマの主人公・黒田官兵衛。戦国時代末期の1546年に播磨国(兵庫県)で生まれ、当時、近畿の一勢力にすぎなかった織田信長にいち早く味方し、信長に仕えていた豊臣秀吉の軍師として活躍した智将だ。
官兵衛はとにかく頭がキレる。たとえば1577年、中国地方の大名だった毛利と三木の連合軍が、5000の兵力で播磨に攻め入った。このとき官兵衛はたった500の兵で迎え撃ち(英賀合戦)、みごと退却させたのだ。官兵衛は、毛利連合軍に奇襲攻撃をかける一方で、近くの山に待機させておいた農民たちに、攻撃の直後、大声を上げながら軍旗を掲げさせた。すると連合軍は官兵衛の援軍が到着したと思い込み、慌てて退却したという。
官兵衛は姫路城や大阪城の築城にも関わるなど、築城技術にも才覚があった。このことからも、敵の動きや心理を読み、どう攻めてくるかを予測するシミュレーション能力が、極めて高かったことがうかがえる。
こうした功績が伝わっている一方、官兵衛には謎も多い。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という天下人を見極め、味方していながら、官兵衛自身は天下を取ろうという野心を持っていなかったのか。また、類まれな先見力を持ちながら、味方の裏切りにあい、11カ月も幽閉されてしまったのはなぜなのか。
大川隆法・幸福の科学総裁は、黒田官兵衛の霊を呼び、こうした歴史の謎や、現代日本を取り巻く国際情勢などについて聞いた。
※大川隆法総裁による『黒田官兵衛の霊言―天才軍師が語る大河ドラマを100倍楽しむ法』の映像は、全国・全世界の幸福の科学の支部・精舎で拝聴できます。なお、この内容を収めた書籍は全国の書店で発売中です。
天下取りの野心を持っていた?
まず、最大の謎である「官兵衛は天下取りの野心を持っていたかどうか」。
官兵衛には、天下取りの野心があったことを疑わせるエピソードがいくつかある。ひとつは、石田三成と徳川家康が衝突した関ヶ原の戦いが起きると、隠居していた黒田官兵衛は突如として、9000の兵を率いて、北九州を治めていた大内氏に攻め入り、これを打ち破った。戦を仕掛けた理由は不明だが、関ヶ原の戦いが長期化することを見込んで、その間に九州を制圧し、天下取りに名乗りを挙げるためだという説がある。
また、官兵衛の息子・黒田長政が、関ヶ原の戦いの後、家康と謁見した際に、家康から3度も手をとられるほど感謝された。この話を九州に帰ってきた長政から聞いた官兵衛は、「内府(家康)が頂いた手は、右手か左手か?」と問い、長政が「右手です」と答えた。すると官兵衛は、「内府が右手をとっている時、お前の左手は何をしていたのだ?」と苦笑いをしたという。この言葉には、「左手で、なぜ家康を刺し殺さなかったのか」という意味があると言われている。
官兵衛の霊は、秀吉が自分の次の天下人として官兵衛を意識していたことについて聞かれたとき、こんなことを言っている。 「いや、それは『嫉妬される』っていうことだよね。気をつけないといけない」 。まさに本人しか知り得ない複雑な心境だ。実際、官兵衛は後に出家して如水と号するなど、野心がないことを示そうとしていた節がうかがえる。詳細についてはぜひ書籍をご一読いただきたいが、歴史の謎が一つ明らかになったと言えるだろう。
危険を冒して説得工作にあたった理由とは?
もう一つの謎、「先見力の高い官兵衛が、味方の裏切りにあい、11カ月も幽閉された理由」についてはどうだったのだろうか。
その背景は、こうだ。官兵衛がもともと仕えていた播磨国の小寺政職は、織田信長に従うと表明したのに、その後、あろうことか信長に反旗を翻した荒木村重に味方しようとした。そのため、官兵衛は荒木を説得しようと、荒木のいる有岡城に単身乗り込んだ。ところが荒木に捕らえられ、幽閉されてしまったのだ。
この間に、信長は「何カ月も姿を消した官兵衛は、敵に寝返った」と思い、官兵衛の息子である松寿丸(のちの長政)を殺せと命じている。結局、11カ月の幽閉の後、官兵衛は救出され、息子も信長の家臣の竹中半兵衛の機転によって無事だったが、この出来事で、官兵衛自身が命の危険にさらされただけでなく、黒田家の存亡さえも危うい状態に陥ったのだ。
この時の官兵衛の心中はどうだったのだろうか。これについて官兵衛の霊は、 「荒木にしたって、私を幽閉したにしても、殺すまでには至ってないわけだから。その程度の情についての読みはできていないわけではない。 (息子のことについても) 『何とか彼らは、手を打ってくれるんじゃないかな』というぐらいの読みはあった」 と答えた。ただ、やすやすと捕まってしまったわけではなく、竹中半兵衛が息子を守り抜くところまで計算していたのだと主張した。
軍師の口ひとつが10万の軍勢に代わることもある
官兵衛の功績として有名なのが、秀吉が関東に勢力を持っていた北条氏を攻めた時、秀吉率いる22万の兵で囲んだ小田原城に単身で乗り込み、見事に相手を説得させて降伏させたことだ。もし、説得に失敗すれば小田原城に立てこもっていた北条氏6万の兵と戦うことになり、多くの血が流れていただろう。
これについて、官兵衛の霊は、 「私ら(軍師)は、剣で人を斬って天下を取るわけではなくて、頭脳戦で天下を取る」「軍師っていうのは、軍勢10万に代わって、口ひとつで乗り込んでいかねばならんときもある」 と、軍師の役割について語っている。兵法の古典である孫子の兵法では、「戦わずして勝つ」ことが重視されるが、実際にこれを実践できたのが官兵衛だったと言える。
現代の中国の軍拡を、官兵衛はどう見るか?
まさに官兵衛は戦国時代一とも言える天才的軍師だ。その眼からは、現代の中国はどう見るのだろうか。
中国は、20年以上も軍事費を増大させ、尖閣諸島や沖縄の領有を主張し、度重なる領海と領空侵犯を繰り返している。日本にとって頭の痛い問題であると同時に、中国と経済的な関係を強めているアメリカにとっても悩ましい問題だ。
これについて官兵衛の霊は、 「中国はアメリカ国債をいっぱい買っている。それで、アメリカを脅すために、国債を売り払うぞと言ってくると思うけども、中国の資産を凍結したら終わりだ」 とバッサリ。また、 「中国は、アメリカが本気になって潰しにきたら、どれほど怖いかを分かっていない」 と語った。
昨年12月、中国とアメリカの艦艇が南シナ海で異常接近するなど、中国はアメリカ海軍への挑発行為とも取れる動きを見せているが、中国の見通しは甘いということだ。
また、中国は伊藤博文を暗殺した安重根の記念館を国内に建てるなど、韓国と反日の歴史認識で足並みを揃えている。これについては、 「中韓が今、接近しているけども、これからはひどい未来が待っている」 と予言めいたことを語った。
日本は黒田官兵衛から「先見力」「外交」を学べ
現代の日本は、外交力の弱さを指摘されることも多い。しかし、戦国時代の日本には、外交のお手本となるような出来事が数多い。日本はいまこそ、歴史や黒田官兵衛のような天才軍師から「先見力」「外交」を学ぶべきではないだろうか。
そのほかにも、官兵衛は数々の興味深い論点について語った。
- 天下人を見極めることができた理由
- 大局を読むためには何が大切か
- 軍師として的確な判断をする秘訣
- 秀吉のどこがすごかったか
- 「中国GDPは日本の2倍」という発表の影響
- 中国を牽制するためのアメリカの戦略とは?
- もしも東京に核ミサイルを撃ち込まれたら?
- 日本が90年代に低迷した理由
- 日本が今後とるべき国家戦略とは?
- 中国崩壊の5つのシナリオ
- 大河ドラマで官兵衛の「本当の魅力」を描くには?
なお、黒田官兵衛は、国際エコノミストの長谷川慶太郎氏として現代に生まれていることが、長谷川氏守護霊の霊言と本霊言によって明かされている。長谷川慶太郎氏の霊言も合わせてお読みすることをおすすめしたい。なお、同氏が黒田官兵衛について語ったインタビューも、本誌4月号に掲載している。(ロングバージョンは以下を参照)
【関連記事】
【前編】 Interview 長谷川慶太郎氏に聞く 大河ドラマの主人公 黒田官兵衛の本心 Web限定 インタビュー全編
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7346
【後編】 Interview 長谷川慶太郎氏に聞く 大河ドラマの主人公 黒田官兵衛の本心 Web限定 インタビュー全編
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7347
詳しくは⇒⇒⇒
大川隆法のスーパー霊能力 「霊言」とは何か
ここに紹介したのは霊言のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
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