米国の目前に迫る「経済的侵略」──バハマを覆う中国マネー【チャイナリスクの死角】
2026.10.21
国際政治学者
佐久間 拓真
(ペンネーム)
国際政治の中でも特に米中関係、インド太平洋の安全保障、中国情勢を専門にし、この分野で講演や執筆活動、現地調査などを行う。
アメリカの目と鼻の先であるカリブ海の楽園が、今、静かなる侵略の危機に瀕している。透き通るような青い海と白い砂浜で知られるバハマ。しかし、その華やかな観光の裏で、中国による巧妙かつ強烈な経済的・地政学的浸食が猛烈な勢いで進んでいる。
これは単なる一国への投資話などではない。米国の安全保障の頭脳を直撃する、極めて危険なチャイナリスクの最前線なのだ。
巨大リゾート「バハマール」が映す中国依存のリスク
中国は、巨大経済圏構想「一帯一路」の旗印の下、潤沢な資金力を武器にしてカリブ海諸国への食い込みを強めてきた。その中でもバハマは、米国フロリダ州からわずか数十キロという、米国本土の目と鼻の先にある。
冷戦期をも凌駕するほど戦略的に重要なこの要衝に、北京政府は巨額の融資とインフラ投資を集中させてきた。表向きは南南協力や友好の証と称されているが、その実態は、開発途上国をデフォルトの淵へと追い込み、国家主権を骨抜きにする伝統的な罠の拡大に他ならない。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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