メガソーラーの建設に歯止めをかけるため、阿蘇の国立公園を拡大 環境破壊に自治体が「NO」を宣言

2024.09.19

《ニュース》

メガソーラーの設置を規制するために、環境省が熊本県内の3300ヘクタール余りの土地を「阿蘇くじゅう国立公園」の区域として拡張する計画案をまとめ、17日に開かれた熊本県の審議会で了承されました。

《詳細》

熊本県の阿蘇地域一帯に建設されているメガソーラーは20カ所と、近年急増しています(2023年11月末の時点)。国立公園内ではメガソーラーの開発は規制されますが、公園外では、県から林地開発の許可を得るだけで設置が可能です。そのため、建設の拡大を危惧する地元自治体から対応を求める声が上がっていました。

熊本県は阿蘇の世界遺産登録を目指しており、周辺7市町村とつくる協議会において、「発電所で眺望を著しく傷つけることがあってはならない」とする宣言を採択しています。県は23年9月に、太陽光発電施設の誘致に関し、阿蘇地域の中心部については「除外すべき区域」に設定。景観を損なう恐れがある場所を示す地図を公表していました。

今回の公園区域の拡張で「特別区域」に指定されると、指定地域では原則、メガソーラーの設置ができなくなります。環境省は今年度中にこの計画案を決定する方針で、メガソーラーの設置を防ぐことを目的とする国立公園区域の拡張は、全国でも初めてのケースとなります。

《どう見るか》

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タグ: 太陽光発電  メガソーラー  熊本県  世界遺産  再エネ  国立公園  脱炭素  阿蘇  地球温暖化  補助金 

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