「世界貿易には中国に代わるものが必要。インドにはよりよい港が必要」とNYT報道 インドを引き込んで中国包囲網を

2024.08.22

画像:Druid007 / Shutterstock.com

《ニュース》

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は20日、インドは中国に追いつくために新しい港の計画を進めているが、それが実現するか、どれくらいの速さで実現するかが、インドの最も壮大な野望の1つである本格的な製造・輸出大国への成長の結果を左右する可能性がある、と報じました。

《詳細》

米中の貿易関係が不安定になり、コロナパンデミックでサプライチェーンの混乱が起きたことで、長く中国の工場に依存して製品の製造を行ってきた企業は、代替となる移転先を求めています。そして多くの企業が、インドでの工場建設を検討しています。

NYTは、インドの工場の受注が継続的に増加し、製造業の雇用が創出されるかどうかは、インドの港がその役割を果たせるかどうかにかかっているかもしれないと指摘しています。

現在、インドを通過する海上コンテナの約4分の1は、インド最大のコンテナ取り扱い港であるジャワハルラール・ネルー港で積み込み、あるいは荷降ろしされます。同港でのコンテナの流通量は過去20年間で約3倍に増えましたが、中国など世界最大の湾港から見ると、依然として小規模であるため、インドは既存の港を拡張しながら、新たな港の建設計画を進めています。

新たに建設される港は、既存のナビムンバイ港の約3倍の規模で、20フィートコンテナを年間2000万個輸送できます。港周辺の水深が深いため、2万4千個のコンテナを積載できる世界最大のコンテナ船も入港できます。

インドの既存の港には、最大1万8千個のコンテナを積載できる船が入港できますが、この規模が足かせとなって、他国(シンガポール、ドバイ、スリランカ)の港で小型船にコンテナを積み替えた後に、インドの港にやって来る事態に陥っています。これにより追加料金と輸送日数の増加が発生しているのです。

《どう見るか》

続きは2ページ目へ(有料記事)


タグ: 中国包囲網  貿易    輸送  グローバルサウス  インド  ロシア 

「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内

YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画



記事ランキング

ランキング一覧はこちら