F-16数機がウクライナにようやく到着するも、必要量は300機 ウクライナが苦境に立つ今、"ゲームチェンジャー論"も沈黙気味
2024.08.02
画像:K.G. Yon / Shutterstock.com
《ニュース》
北大西洋条約機構(NATO)の加盟国がウクライナに供与を約束していたF-16戦闘機の第一陣が、ウクライナに到着しました。
《詳細》
ウクライナがF-16の供与を求めてから約2年半が経ち、西側諸国がその要請に応えたのは約1年前です。ウクライナが待ち焦がれていた支援がようやく来たことになりますが、その量は非常に少なく、戦況を変えられないと見られています。
到着した機体数は発表されておりませんが、極めて少数のようです。米紙ニューヨーク・タイムズによると、オランダからウクライナに6機が供与され、近いうちにデンマークからも供与されます。しかし、パイロットと整備要員などの育成が進んでいないため、今年中に実戦投入できる機体は最大で10機程度といいます(今後1年で20機程度か)。ウクライナが同盟国に求めていた機体は300機だったことから、支援はそれを大きく下回ります。
また、ウクライナに駐機する戦闘機をロシアの攻撃から守る必要もあります。ロシアはミサイルとドローンを改良し続けており、ウクライナの戦闘機を何度も破壊してきました。空軍基地への攻撃を増やすことは確実視される中、「ウクライナは一部の機体を他国に退避させるのではないか」とロシア側で懸念されています。そうなれば、ロシアを刺激することになり、緊迫した状況になると指摘されています。
《どう見るか》
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