「世界最大の直接選挙」として注目されたインドネシア大統領選でプラボウォ国防相が事実上の勝利宣言 ロシアに配慮し対中では微妙な立ち位置など今後の動向が注目
2024.02.15
プラボウォ国防相。画像:Ardikta / Shutterstock.com
《ニュース》
14日に投票が行われたインドネシアの大統領選挙で、ジョコ現大統領の政策を継続すると訴え、ジョコ氏から支援を受けたプラボウォ国防相が、事実上の勝利宣言を行いました。
《詳細》
インドネシアは、世界第4位の人口(2.7億人)を有し、その有権者は2億人を超え、半数以上が40歳以下です。今回の大統領選は「世界最大の直接選挙」として注目されていました。
大統領選には、プラボウォ国防相、前ジャカルタ州知事のアニス氏、前中部ジャワ州知事のガンジャル氏が出馬していました。
地元メディア「コンパス」は14日夜時点で、プラボウォ氏の得票率が58%で、アニス氏が25%、ガンジャル氏が16%だと伝えました。ただし、正式な開票結果は、選挙管理委員会が3月下旬に発表することになっています。正式な集計でいずれの候補も過半数に届いていなければ、6月に上位2候補による決選投票が行われます。
そうした中、プラボウォ氏は14日夜、首都ジャカルタでの集会で、副大統領候補としてペアを組んだジョコ氏の長男のギブラン氏(ソロ市長)とともに演説し、「この勝利は全てのインドネシア人のためのものだ」と、事実上の勝利宣言をしました。
プラボウォ氏の大統領選への立候補は今回が3回目で、前回、前々回ともジョコ氏に敗れています。
《どう見るか》
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