元自衛隊幹部の体験! 中国の公安部にマークされた話 - ニッポンの新常識 軍事学入門 15

2021.08.29

2021年10月号記事

ニッポンの新常識

軍事学入門 15

元自衛隊幹部の体験!

中国の公安部にマークされた話

社会の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」について専門家の

リレーインタビューをお届けする。


元陸上自衛隊中部方面総監

山下 裕貴

(やました・ひろたか)1956年、宮崎県生まれ。第三師団長、陸上幕僚副長、中部方面総監などの要職を歴任した元陸将。陸自の特殊部隊「特殊作戦群」の創設にも携わる。現在、千葉科学大学と日本文理大学の客員教授を務める。著書に『オペレーション雷撃』(文藝春秋)。

昨年出版した小説『オペレーション雷撃』の取材の一環で、私は中国に2度旅行しました。すでに退官した身でしたが、陸上自衛隊の幕僚副長などの重職を務めていたことから、念のため陸上幕僚監部の後輩に確認したところ、「中国の国内法に触れなければ大丈夫。行動確認は行われるかもしれない」との返答でした。「国内法は広すぎて、具体的に何?」とは思ったものの、私は家族や友人とともに、2016年に中国の大連と北京に向かいました。

すると大連の入国審査で早速異変が。他の乗客とは異なり、自分だけが入念に顔写真を撮影されます。そして旅順にある二百三高地の展望台に行くと、黒い服を着た男性がずっとこちらを見てきたので、監視されているという印象を受けました。

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タグ: 2021年10月号記事  中国  監視カメラ  山下裕貴  軍事学  独裁国家  自由  盗聴器  オペレーション雷撃  公安  尾行  自衛隊 

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